2020年を知らない私が2021年の東京に戻ってきた/日々の日記

Hiroki Kaneko
Feb 21, 2021

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ビッグイシューの購読を再開した

昨年12月から始まっていた「第4次「コロナ緊急3ヵ月通信販売」」に、ようやく応募した。決済はBASEのpay.jpというやつだ。乱立する支払いサービスにおいて、このサービスの何が良いのかは知らない。

サピエンス全史を再読している

50分程度の通勤電車でやることもないので、Amazon Kindleに入っている本をまた読んでいる。ハラリ著「サピエンス全史」は、肩肘張らずに読める気楽な本だ。その前に読んでいたライト著「なぜ今、仏教なのか」は、大変面白いのだが、言わんとする事を理解するために頭を働かせて読まなければならないので読書すると疲れる。

「サピエンス全史」を最初から読み、「農業は人類史上最大の詐欺」という部分がどうも腑に落ちない。「農業を始めた人類は余剰食料のため人口が増え、そのため更に働く必要に駆られた。狩猟採集生活はパラダイス。雑多で栄養豊富なものを食べ、労働時間も1日数時間だが農民は朝から晩までまるで作物の奴隷のように働き、同じ食物ばかりで栄養のバランスを欠き、定住によって伝染病が蔓延…」というのは物事の一面しか捉えていないと思う。狩猟採集生活だって一日中食べ物を探して何も食べ物を見つけられない「徒労」に終わる日だってあっただろうし、農民は保存可能な余剰食料に救われた年だってあったはずだ。このような物事の良い面、悪い面のみ評価するというのは学者として思慮に欠ける。結論ありきで物事を語っているにすぎない。人類が農業を始めて、それを止められなくなった理由は人口増加であり、それは以前の狩猟採集生活より生産できるカロリー量が増えたからであり、それって以前の生活よりマシなのでは?
ハラリは大学教授というご立派な肩書きの癖に結論ありきで物事を語る悪癖があり、インテリとは呼べない。あと技術音痴すぎ。

皮膚科で読む「21世紀の啓蒙」

足の親指の爪が浮いてきて周りの肉が腫れ、押すと痛い、といった状態にはじめてなったのが去年の春。それから良くなっていたのだけど秋に再発。何か重大な病気ではと思って今朝、ようやく皮膚科へ行くことができた。この駅前の皮膚科は私が子供の頃によくお世話になったクリニックで、今回の診療は当時の先生ではなかった。初めて見る若い男性医師は皮膚サンプルを顕微鏡で見て「水虫ではないですね。足に合わない靴を履いているせいでつま先が靴にあたってこのようになっているのでは」と診断した。これからはもう少し大きな靴を履くということにして終わり。重大な病気ではなくてよかった。去年の冬に買った、29cm4Eのスニーカーは自分の足にちょうどよいと思い込んでいたけど、これからは30cm4Eを履くことにする。

その皮膚科クリニックは地元では随分評判のようで、私は診察が始まる9時2分前に行ったのだけど、渡された整理番号は16番だった。待ち時間で「21世紀の啓蒙」を読んでいた。グーテンベルクが発明した活版印刷機のおかげで本が安くなり、それまで本といえば教会にある聖書しか知らなかった庶民が小説本を買えるようになり、自分ではない人間の喜怒哀楽の物語を読むようになったおかげで他者への思いやりの気持ちが育まれた…という説明。そんな人も何人かいただろうけど、社会全体の流れになったのかどうかは確認のしようがないのでは。「全米が泣いた感動の実話」といった映画ばかり見ている人は思いやりのある人なのだろうか?どうも、そうではない気がして。

食い入るように読んでしまうビッグイシュー「販売者に会いにゆく」

私の興味の中心は他人の人生であり、そこから何か自分が吸収できるものはないかと思っている。しかもホームレス状態にある人となれば、私もいつ路上に放り出されるのか分かったものではないという恐怖があり、「先達」達の物語を食い入るように読んでしまう。失業、離婚、病気といった人生のアクシデントから這い上がれなくなってしまった人たちが沢山いる。もちろんアルコール/麻薬依存で失業、ホームレスになった、という人もだ。
すべての生物は快を求め不快を避けるように脳が設計されており、その仕組みをチートできる薬物/飲料があったとして、どうして生物が抗えるだろうか?という「事実」だけをもってしても「自己責任」とか言っている連中のことがいかに的外れであるか分かるだろう。そのような発言はダーウィンからこっち、聞く耳を持つ方がおかしい。

macOS v11.2.1 “Big Sur”にアップグレードした

しばらく様子見をしていたメジャーバージョンアップだけど、11.2が出た時点で、そろそろ…と思ってアップグレード。iMac 2016では動作が重すぎて、失敗したか!まさかM1 Macを買えという策略なのか?とも感じたが、夜中の自動アップデートで11.2.1になってからは、Chromeでビーチボールが回り続けるようなことも(今のところは)起きていない。タイピング速度に付いてこられなかった日本語入力も、今のところは快適だ。

昔はOSの新機能の情報など食い入るように見ていたが、今や興味も失ってしまった。とはいえmacOSの内部構造の解説なら海上忍の記事は読まなければならない。彼はNEXTSTEP時代の知識から現・macOSの仕組みについて語れる数少ない人間だからだ。こんな濃い記事を日本語で書ける人って他にいるか?「Apple製品大好きです」とか言ってるアフィリ乞食ブロガーには一生かかっても到達できない濃さだ。macOS(Classic除く)がその前身であるNEXTSTEPからどのように進化してきたのか、30年くらいのスパンでその過程を解説している上記連載バックナンバーは宝物だ。

だって、知らない奴が記事書くとこんなモンでしょ?しかも翻訳パクリ記事。

grepとかawk,sedってLinux固有の話じゃないでしょ?単機能のコマンドだし、UNIXユーザーランドの話だ。「Linuxの話」だったら「カーネルのコードを血反吐が出るまで読み込みました」だと思っていたけど、題名をよく読むと「基礎用語」とあるので私が勘違いしている。とはいえLinux関係ねえだろ。もしかして最近の若い人はLinux以外にもUNIX系OSが沢山あるという事実を知らない?乱暴に言って今やWindows以外全部UNIX系だ。

https://images.app.goo.gl/88BBboPRyZHmvF1F9

アメリカ人がフロンティア(辺境)といえば西部の荒野のことだ。ユーザーランドフロンティアってなんだっけ?なんか、OpenScriptingArchitectureに対応してMac OSを自動化する仕組みの一つだったような。

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Hiroki Kaneko
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Written by Hiroki Kaneko

自営業のソフトウェア技術者。Airbnb TOP5%ホスト。サイクリングと旅行が趣味。

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