2024年を振り返る

Hiroki Kaneko
Dec 9, 2024

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Photo by Fujiphilm on Unsplash

驚くことに、もう12月になってしまった。今年、私は記事を書こうと数え切れないほど呻吟していたが、結局私の頭の中は「そんなことを書いてどうする?」という結論になってしまい、何も書けなかった。つまり自分の頭の中に浮かんだことをそのまま書いてしまっては周りに嫌われるだろう、と内省することが記事を書くことを難しくしていたのだった。それを言われた方は何と思うのか?発言する前に、よく考えよう。そのような思考ができるようになったぶんだけ、今年の私は少しまともになった気がした。しかし、その代償として私は記事を書けなくなってしまった。つまり周囲からすれば、こいつは何を考えているのか全くわからない、つまらない奴になってしまったということだ。しかし、嫌われ者よりマシだ。

仕事

仕事の詳しい内容についてはNDAがあるので、あまり書けない。だが、年頭に私が今年の目標として掲げた「クライアントから直接仕事を請ける」や「新しい取引先を増やす」は達成できなかった。
様々なプラットフォームを仕事を請けるために試してみた。Zehitomoはクライアントが何を作ってほしいのかまったくわからないままマッチングが自動的に発生し、その後はあなたが勝手に交渉してくれ、というのはあまりにも投げやりではないか?「見込み客」も、急に連絡が取れなくなるような人たちばかりだった。おそらくもう利用しないだろう。
Contraはアメリカのマッチングサービスであり、賃金の支払いまでプラットフォーム上で管理できるところがZehitomoより優れているところだった。しかし仕事が忙しくなったので、一度見込み客と話はしたが、向こうが「頼もうと思っていたことは自己解決しました」というので案件はご破算になった。ちなみにその見込み客はなんという偶然なのか、私が契約している同じシェアオフィスの会員であり、隣町に住んでいる人だった。Contraなんて日本人は誰も知らない、英語でしか使えないサービスなのに。

それ以外の、まあ、和製英語でいうところの「システム・エンジニアリング・サービス」については仕事が途切れずに続いているので会社としてのお金の心配をすることはなく、順調だったというべきだろう。しかしそれは自分のやりたい仕事か?というとそうではなかった。
シンガポール人の友人にこんな質問をした;
あなたはどちらを選びますか?
A. 自分の興味のある仕事だが、同僚は嫌なやつばかりだ
B. 自分の興味のない仕事だが、同僚は良い人ばかりだ
彼の返事は「以前ならAでしたが、今はBと答えますね」だった。
いま、私はBの仕事をしていると感じる。それなら良い人たちに偶然巡り会えたことを喜ばなければならない。

AirBnBホスティング

日本では2024年1月から規制緩和があり、ホームステイ型民泊のホストはゲストに食事を提供して良いことになった。しかし条件は一般的なレストランと同じで、保健所で営業許可を取らなければならない。
私はネット上でビデオを見ながら学習して、試験を受けて、晴れてレストランと同じ営業許可を取った。これは偉大な進歩だった。
しかし依然として営業日数の180日規制は続いており、これを本業にしても生活できるほどの収入は得られない。もし私が住宅宿泊事業法ではなく、簡易宿泊所としてのライセンスを取り、365日営業できたとしてもそれは今より収入が倍になるだけであり、やはり生活できるほどの収入ではない。それに簡易宿泊所を取ったら食事提供に関する営業許可は無効になる。

今年も多くのゲストと会えたことが自分にとっての宝になった。私たちの家に何度も来てくれる人には本当に感謝している。満室で泊まれないけど、手作りの焼き菓子を持ってきてくれたゲスト、日本のアニメのファンで日本語を勉強しているという中国人の大学生は今年、日本の大学に留学したというのでまた私たちに会いに来てくれた。そのような出会いがなければ毎日の生活は本当につまらないなと感じる。

家のこと

築50年以上の古い家に住む私たちは、気候変動による夏の暑さに耐えられなくなってきた。古い日本の家は断熱に関して、何も努力をしていないからだ。この家を作った奴は馬鹿なんじゃないかと思う。とにかく窓を大きく取って明るい家に!明るい未来!というのが戦後日本の夢だったから、暑さ寒さは二の次だったのだ。その結果が今のガラス張りの温室みたいな家で夏の暑さに苦しむ私たちだった。
今年の秋、私たちの屋根の裏側に断熱材を貼った。窓にはペアガラスの断熱窓を追加した。朝日による気温上昇を防ぐためのロールカーテンを窓の外に設置した。玄関ドアを防熱のものに交換した。これにお金がかかり、ほとんど貯金が尽きたところに洗濯機も壊れてしまった。おまけに洗濯機を置く場所が狭いので、洗濯機を前に出すためだけのために水道屋さんに様々な工事を頼まなければならなかった。これで2024年のAirBnBでの収入はすべて消え、更に追加でお金が必要になった。
しかしこれらは更に厳しくなるであろう来年の夏を乗り切るための準備であり、絶対にやらなければならない工事だった。長年の念願だったこれらの工事ができただけでも、今年は「数十年来の願いが叶った年」だったといえる。来年もおそらく、エアコンが壊れるなど、まとまった出費があるだろう。

ボランティア活動

ビッグイシューの年間定期購読は続けようと思っているが、つまらないから雑誌の記事は読んでいない。ただし外国のビッグイシュー販売員のインタビューは読んでしまう。

他には、ウクライナ人のアパート探しを手伝って無事に引っ越しまでさせたことは誇りに思っても良いだろう。 AirBnBが世界中どこでも簡単に部屋を借りられるというのに、日本のアパートの商習慣の古臭さは、あれは何だ!?大家の外国人に対する偏見、差別もひどい。「特定の相手に商行為を行わないことは差別である」。このような常識がまだないのは本当に恥ずかしいと思っている。
多くの人は「何でもカネで解決する」ことを浅ましいとか、下品だとか思っているらしい。とんでもない!カネさえあれば外国人だろうが火星人だろうが部屋を貸すべきだ!カネは世界共通語であり、どんな世界宗教よりも平等なのだ。
え?「拝金主義はカネの無いやつには不平等」だって?「カネを持っている外国人も差別をする」大家とどちらがマシだろうか?

趣味

海外旅行
今年も海外旅行ができなかった。物価高と35年来の円安が原因で、私にとって海外旅行は難しくなってしまった。世界的な物価高は仕方がないとしても、日本円に関しては、$1=¥100になれば私の中で物価高は終わる。
暗い見通しかもしれないが、来年もし仕事が途切れたら海外旅行へ行こうと思う。遠いところへ行くことはできないから、近場で。

韓国
実は私は韓国へ行ったことがないから、もし4日ほど休みが取れたら韓国へ行こうかと思っている。ソウルへ行けば、知り合いの元・映画脚本家で日本語が堪能なキムさんが住んでいるから、彼女を頼って遊びに行くのもよいと思った。

台湾
台北へ行けば誰かしら私が知っている人に会えるだろうと思っていると、なかなか行く気になれなかった。私が行ったことのない、東海岸を巡る旅なんて良さそうだと思う。台湾には日本のレストランチェーンやら、日本のアニメショップやらがたくさんあるのになぜか「日本と違うな」と感じてしまうのは、道路が右側通行だからだろうか?アパートなどの建物を見たときに、ここは中華世界の周辺なのだと感じてしまうからだろうか?よくわからないから、それはなぜなのかを確かめるためにもう一度訪れたい。

タイ
2011年に行ったときは円高で私は高級ホテルに泊まってしまったけど、もうそのような贅沢はできないな…と考えると、足が遠のく。

シンガポール
デビッドさんの新居に泊まれるだろうか?でも彼は子どもが生まれたばかりだから、私は邪魔かもしれない。シンガポールは道路は左側通行で、アパートも日本のそれによく似ているから日本在住者としては本当に落ち着く。

中国
ビザやらコロナ陰性証明書が必要やらで、面倒そうだ。広州へ行けば友だちがいる。成都にも友だちがいる。中国は一生掛かっても見きれないほど広いから、自分は100歳まで健康で生きるつもりで、老後の楽しみに取っておこう。

マレーシア
行ったことがない。エヴァさんは元気だろうか?アメリカの大手半導体メーカーを辞めて占い師になっちゃったらしいけど。行ったことがないからシンガポールとの違いがよくわからない。美しいビーチやジャングルもあるらしい。

オーストラリア
物価が高すぎて、旅行はできないだろう。知り合いはいる。

インドネシア
ある旅行者は「ジャカルタはつまらない」と言っていたけどなあ。

沖縄(日本)
離島へ行ってみたい。石垣島や、西表島など。沖縄は東南アジアの雰囲気があるので、本当に好き。台湾は沖縄より南にあるのに、台北にいると「ここは東京か?」と思ってしまう。つまり私の頭の中の地図では、台湾は東アジアで、沖縄は東南アジアだ。

北海道(日本)
訪れるなら夏だな。冬は寒すぎて。

コーヒー

様々な原因が重なり、コーヒー豆の値段がとても高くなった。もうスペシャリティコーヒーを毎日飲むような贅沢は私には許されなくなったため、安くてそこそこの味がするコーヒー豆探しの旅がはじまった。
今飲んでいるのはコストコのフレンチローストだけど、風味に乏しいと感じる。しかし贅沢はいっていられない。「これはコーヒーであるな」という味がするなら、感謝しなければならない。だって私はコーヒーを水代わりに飲んでいるから。

来年の目標

今年できなかったことをする。

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Hiroki Kaneko
Hiroki Kaneko

Written by Hiroki Kaneko

自営業のソフトウェア技術者。Airbnb TOP5%ホスト。サイクリングと旅行が趣味。

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