2年掛かったがEnlightenment Now(邦題:21世紀の啓蒙)の日本語訳が出版された!

Hiroki Kaneko
2 min readDec 17, 2019

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著者のアナウンスにある通り、ついにEnlightenment Now(邦題:21世紀の啓蒙)の日本語訳が出版された!

shorebirdさん訳を先に読んでしまったので、未読の本を読んでいるという感じではなく「もう100回ぐらい読んだな…」と思うほどでもあるし、訳者はshorebirdさんではない翻訳家の方2名による訳なのに、shorebird訳版と日本語の文章がほとんど変わらないというのは驚き。というかshorebird訳の方が力強くて好き。

今年ベストの本かもしれない(別記事で「モラル・トライブス」が良いと書いたのに…)。多くの人々が事実に基づいた議論ができない(例:気候変動)のは「教育が悪い」からではなく、「自分が所属していると信じるコミュニティへの忠誠を誓い、自分がそのコミュニティから利益を受けるためのシグナル」だとするのは、ここ数年言われてきた社会の分断を理解するための非常に重要な視点であると感じた。というか、社会の分断に関して、ここまで鋭くて深い議論をした人が他にいただろうか?ほとんどの場合「やっぱり教育が大切ですよねー」とか何とか言ってごまかして終わり、それではその「教育」とやらをどのようにするのか?までは議論が無かった。著者は進化心理学の第一人者なので、教育の重要性を認めつつもそれでは問題は解決しないという。

今はとりあえず最後まで読み切ってから改めて感想を書こうと思った。

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Hiroki Kaneko
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Written by Hiroki Kaneko

自営業のソフトウェア技術者。Airbnb TOP5%ホスト。サイクリングと旅行が趣味。

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