Mediumの有料購読権1年分を買ったがYouTubeでゲーム動画ばかり見ていた
Mediumで困ることは、多くの人が収入目的で有料会員のみに記事を公開していることだ。なので、無料でMediumを読むというのは、最初の1ページくらいしか読むことができないことと同じなので、とてもつまらないと思っていた。
そこに、Mediumが定期的に行っている20%割り引きのオファーがあった。最近は少し落ち着いてきたとはいえ、1ドル150円付近をさまよっている状況ではドル払いのサブスクを購入することがためらわれていた。
しかし最近まで$1=¥160でもあったし、20%割り引きだし…と自分に言い聞かせて、1年分の購読権を買ってしまった。1年分で買うと$20の割り引きになるっていうし…。
なんというか、私は最近、日本語のブログを読まなくなってしまった。何も面白いと思わないからだ。英語が苦手な私はChromeのGoogle翻訳機能を使って英語記事を読んでいるのだけど、それでも日本人が書く日本語ブログよりは興味深く読んでいる。私は生まれてこの方ずっと日本に住んでいると、日本人が何を考えているのか、などというのはもうわかりきっており、テレビをつければNHKは民放みたいなくだらない芸能バラエティー番組風になっていたし、インターネットは相変わらず、皆さん何を見ているのですかね?私はYouTubeしか見なくなってしまった。といっても日本人YouTuberなどというものは一人も知らず、外国のドキュメンタリーとか、日本に暮らす外国人の日常のVLogのようなものばかり見ている。だから、日本で撮られたYouTube動画、といっても私が思いつくのはイギリス人のクリス・ブロードによる”Abroad in Japan”であり、この、フォロワー数200万人だか300万人だかの超有名YouTuberの話を周囲の日本人にしたところで「誰それ?」と言われるだろうし、彼のイギリス的な笑い、シニカルな笑いのセンスが大好きなので、そのような話を誰かと共有する機会はまったくない。私の家に泊まりに来る外国人ゲストも彼のことを知らないので。
ここしばらく体調が悪くて臥せってしまっていた私は何ら生産的なことはできず、ようやく予約して図書館から借りてきた「WEIRDest people in the world vol.2」も読む気にならず、ひたすらYouTube視聴で無駄な時間を過ごしていた。見ていたのは主に、英語圏とイタリア人YouTuberによる「龍が如く」シリーズのプレイ動画だった。シリーズの海外在住ファンたち(このゲームの英語題からとって「ヤクザコミュニティ」という不穏な名前で呼ぶが)から言わせれば、私がしていたことは「他人のプレイ動画のうち、カットシーンだけつなぎ合わせたものを見ただけ」であり、その程度のことしかしていないのに私が「これ、本当にゲームなんスかね?映画にして、それを見ていればいいんじゃないの?」という批判は全くあたっていないだろう。しかし戦闘に関するゲームシステムを見ていると、これは「シェンムー」の続きではなく「スパイクアウト」が源流であり、その特徴とは「大勢を相手に雑に戦う」や「敵は一定の動きを繰り返す」だけであり、ボス敵といっても「雑魚敵よりライフゲージが長いだけ」という「ファイナルファイト」(カプコン,1989年)から何も変わっていない様子で、戦闘が単なる「作業」になってしまっているように見えた。それなら7から導入したターン制コマンド選択式戦闘(ヤクザコミュニティは”JRPG”と呼んでいた)の方がまだマシだと思った。そしてあのゲームの魅力というのはどこにあるのか知らないし、私はここ20年くらいゲームに触れていないので世の中の流れというものを全く知らず、あれが最近のトレンドに乗っているのかどうかも知らない。少なくとも「6」になるまではオープンワールドとも呼べない感じだったし、GTAのように、いきなり通行人を殴って金を奪うようなこともできなさそうだった。なので、海外の「ヤクザコミュニティ」がこのゲームに感じている魅力というのは「主人公は筋金入りのヤクザなのに、一人でふらっとカラオケ屋に行っておかしな歌を歌う」とか、「街を歩いているだけでキャバクラ経営やら、声優になることを頼まれる奇天烈なサイドストーリーが始まる」ことに「日本的な奇妙さ」を感じているのでは、と思った。それは「6」までの主人公だった桐生一馬が「真面目なヤクザ」だからおかしさが倍増するのであり、「7」からの主人公である一番はヤクザではあるが、とにかく「いい奴」なので、奇天烈なサイドストーリーがあっても面白くないのでは?
ちなみに海外のヤクザコミュニティとは、日本旅行で新宿のバッティングセンターへ行ってしまうような人のことです。