“お前のフィクションは俺のフィクションと違うから殺してやる”?どちらも嘘なのに何を言ってるんだ
動物向けの天国
私は子供の頃から思っていたのだけど、動物は死んだらどこへ行くのだろうか?もちろん動物に聞いたことはないが、しかしこれだけは言えることだが、犬や猫は「死んだら天国か地獄へ行く」とは思っていないだろう。
人間に近い動物であるゴリラに手話を使って死後の世界を聞いた人ならいる。
同時に彼女は「死」の概念も理解しており、手話で「ゴリラはいつ死ぬのか?」と問われると「年をとり 病気で」と回答し、「その時何を感じるのか?」という質問には「眠る」とだけ答えた。 そして、「死んだゴリラはどこへ行くのか」と聞くと、「苦痛のない 穴に さようなら」と答えた[4]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%B3_(%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%83%A9)
おらが村だけが宇宙の全て
この21世紀に「全宇宙を作り出した神が、取るに足らない銀河系の隅っこの小さな惑星の中の哺乳類のいち種類にのみエコヒイキしており、その中でも特に中東のいち部族に特別の愛情を注ぎ、アメリカ大陸については一言も言及しない」ような聖典を見て、この2020年にそれを信じるやつがいるのがどうにも理解できない。その聖典は神が書いたものではなく、どこから見たって古代人の狭すぎる世界観で書かれているではないか。「神が人間を作ったのではない。人間が神を作ったのだ」というのはピンカーの言葉らしいが、私は20世紀後半に生まれた人間として、世の中の宗教というのは「大体そんなところ」ではないかとぼんやり感じていた。イスラム教では豚を食べないが、それは過去に豚を食べて食中毒で死んだ人が多かったからタブーになっただけであり、マホメット(私はカッコつけてムハンマドなどとは呼ばないし、コーランのことをクルアーンなどと気取って書きもしない)が顕微鏡を片手に食中毒の原因は細菌である!よって十分に加熱しない豚肉は食べてはいけない!と突き止めたわけではないのなら当時の公衆衛生を考えれば、食中毒対策は「食べない」しかなかった。それが今や食中毒の原因も分かったのだから、何を「穢れた動物」だのと言ってるの?という気はする。
或る地方の駅前政治活動に対する一言感想
私、駅前が職場なので畢竟、駅前ウォッチングができてしまいます。こちらが仕事をしているのに脳ミソの足らん奴らがギャアギャアとうるさくて仕方がない。
右派:駅前をクルマに付いたスピーカーで何事かを話している。聞けば領土問題の話しかしていない。車体には大日本ナントカ九州支部とか書かれていたがアホらしくて最後まで読まなかった。
→竹島の砂粒を1つ1つ顕微鏡で覗いて、全ての砂粒に日本と書かれていれば日本の領土だし、韓国と書かれていれば韓国の領土なんじゃないの?たぶん何も書かれていないと思うけど、確かめてみろよ。
左派:東電じゃなかった九電(九州電力)の前で「原発やめろ」とプラカードを掲げていた。
→技術問題を政治問題にすり替えてるんじゃねえよ。脱炭素発電を止めて、地球温暖化問題はどうするつもりなのか?まさか、夜は使えない太陽光発電とか、風のない日は使えない風力発電に切り替えろとか言うんじゃないだろうな。
政治意識の違う者同士はなぜ折り合わないのか?それは事実ベースで話をしていないからだ
領土問題:土地は単なる地球のプレートが海上に隆起した場所にすぎない。そこに勝手に旗を立てたり壁を作って、この中は自分のものだ、との主張は事実ベースではない。なのでアメリカ白人は「土地を開墾するなど手を加えたので、加えた当人が土地を所有する」などとよくわからない理屈をこねてネイティブアメリカンを追い出したようだ。屁理屈にしか聞こえない。
原発問題:チェルノブイリ原発事故あたりからできた原発=ケガレ思想が福島第一原発事故で加速した。避難者の生活などは無視できる問題ではないが、局地的な事故を恐れすぎて、逃げ場のない地球規模の大問題である気候変動を解決する一つの手段となりえる原発を禁忌してしまうのは、人間の脳で行う直感は、数字を使って定量的に物事を考えることが苦手だからだ。
各人の頭の中で考えている虚構、フィクションが政治信念だとして、それは一人ひとり違った虚構を持っているはずだ。「何を信じるか」は、信じるに足る証拠がないので、他人と全く同じであるはずがない。それで”お前のフィクションは俺のフィクションと違うから殺してやる”などと言っているわけだ。どちらもくだらない虚構なのに?
「Aという虚構とBという虚構のどちらが正しいのか?」について、人類は数千年だか数万年だか争ってきた。それで戦争も起こしたし、死んだ人も沢山いるだろう。
どちらも嘘じゃねえか。なぜ嘘のために争ったり死ななきゃならないんだ?
もしかして君たちは、自分の信念が事実ベースではない単なる虚構だって気づいていないの?
なぜ気づいていないのかも知ってる。虚構と気づかせないように脳が作られているからだ。その方が生存に有利だったし、虚構のために違う虚構を信じている奴を殺して自分が生き残り、子孫を残したからだ。そして虚構を虚構と思わせない仕組みは世代を追うごとに強化されていった。
しかし、ここ二千年の間に、事実ベースで物事を認識しようとする奴らが出始めてきて、その手法を科学と言ったし、その手法は”お前のフィクションは俺のフィクションと違うから殺してやる”などと言わず、数字音痴な直感に頼るよりも、救われた人の数が多かったとしたら?
もう一度言うけど、2020年にお前ら何で証拠のない話をしてるの?
その理由も、だいたい分かっている。「自分は特定の嘘を信じるチームに属している」とディスプレイすることで、コミュニティ内で良い待遇に置かれ、生き延び、子孫を残せるからだ。これがトランプ信者が、突拍子もない嘘を信じている理由になる。宗教だってそうだ。私はあなたの言う種類の神を信じる、と周囲にディスプレイすれば、自分が病気になった時に教会で話題になり、信者たちからの寄付で手術費用を賄ってくれるかもしれない。政治にしろ宗教にしろ、事実ベースではない「信仰」は結局自分の利益のために、そうとは気づかず行動させられているのだ。誰に?少なくとも神ではない。自分の、もっと具体的に言えばそれで生き延びてきた何万世代もの先祖の遺産だ。
そこまで分かって、なお越えられないのがこの「本能」の恐ろしいところだ。例えば私はクモを怖いと感じる。毒グモであるならまだしも、毒のないクモも怖い。そこに理由は無いが怖い。これが本能であり、毒グモを恐れたことで生き延び、子孫をこのすことができた先祖からの「負の遺産」だろう。これを事実ベースで考え、怖いと感じる「本能」に理由などないということを理解し、乗り越えるために仏教では瞑想などの訓練をするようだ。
結論
国という物語はお前の頭の中にしかなく、事実ベースではない。原発は脱炭素発電であり気候変動対策として有効。本能に従うな。越える方法、昔瞑想、いま科学。