ぼくのしんせきはがくしゃやじつぎょうかだらけです!THE BIG ISSUE JAPAN407号

Hiroki Kaneko
May 15, 2021

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駅前の販売員から購入した。

スペシャルインタビュー カズオ・イシグロ
ソーシャルワーカーとしてホームレス支援にも携わった20代を経て、35歳で英国文学最高峰のブッカー賞、2017年にノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ。新作『クララとお日さま』では、AIロボットが人との交流を通じて「人間一人ひとりを特別な個人にたらしめているもの」を探る過程を描きました。科学技術と社会、受賞後の自身について語ります。

日本語の言い回しで「AIを搭載」というの、止めてくれよ。搭載とは載せることだ。車のボンネットを開けると分かるけど、エンジンはボディに「載せられている」。エンジンの載せ替えをする時、クレーンを使うからそれがよくわかる。だから「この車はV6エンジンを搭載している」という表現は正しいけど「AI搭載ロボット」はおかしいだろ。どこに載せているのだ?

本作のカギは、クララの学習能力だ。イシグロは世界トップのAI開発企業「ディープマインド」を共同創業したCEOデミス・ハサビスと会話を重ねてきた。

そうですか。

AIは今やプログラミングで機械の知能向上を図るよりも、機械が自ら学び報酬を得る(目的を達成する)「強化学習」が主流になっている。

全然違う。誰だこの記事書いた奴。ブライアン・アップルヤードと書いてある。ビッグイシューのイギリス編集部の人間か。

まず間違いがあるのだけど、機械に知能など無い。機械とはcomputerの事だろうが、コンピューターを中国語で言えば電脳(知能っぽいな)、日本語なら電子計算機(こっちの方が適切)だ。電気の通っている状態が1、通っていない状態を0として、計算をしているだけなのだけど、それを「知能」と呼ぶならソロバンだって知能があると呼べるだろう。

更に報酬など無い。「そのように動け」とコンピューターに指示しているだけだ。コンピューターに動く方法について指示を書くのがプログラミングであり、プログラマーは現実問題を数学問題に変換してやる人間のことだ。アルゴリズムとは日本語で言えば算法であり、算法をどうして人間と関連付けたいと思っているのか?ソートアルゴリズムは素早く数字の並べ替えができると嬉しがるのか?ピタゴラスの定理で三角形の長さの関係がわかって嬉しいのはピタゴラスではなく変数a²やb²やc²なのか?

https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=1564660&word=ABC

コンピューターにとってみれば、ある問題を解くためのプログラムを実行して、その結果が解けたからといって嬉しがったりしないし、間違いでも悔しがらない。もう一度書くけど電気が通っている状態と通っていない状態だけで、そんなモンどうしろと。

その後イシグロの見当違いな監視テクノロジーに対する脅威などが書かれており、技術音痴のインタビュアーとインタビューイとの見当違いな記事だと思った。
’80年代、バブル景気に湧く日本の第二次AIブームを見たアメリカの技術音痴の政治家どもが日本に対して警戒感を覚えるのと同じ感情をイシグロは中国に対して思っているのだな。内情を見てもいないのに想像だけで内情を言おうか?監視システムなど、中国ではできていないし、今後もできない。なぜなら大規模システムの構築というものは、人類が今まで出会ったことのない難しさだからだ。ピラミッド建設のような、大規模土木工事のような、「設計→製造」でできるとソフトウェアエンジニア共も勘違いしているからこそウォーターフォール開発などやって失敗しているんだろ?

イシグロさんよ、中国のあらゆる通りに仕掛けたカメラを画像処理して14億人と顔を照合するリアルタイム・システムを作るために必要な処理パワーとストレージとデータ通信容量と開発者数と開発期間と予算の見積書を出してくれよ。そして今は実現不可能なら、あと何年くらいで実現可能なのか見通しも書いてくれよ。わからなかったら「会話を重ねてきた」というDEEP MINDの共同設立者に聞いたっていいんだぜ。「アホかてめえ」と言われるだけだろうけど。

もしかして「WeChatで特定のキーワードが含まれている発言を削除している」のことを「監視」と呼んでいるのではあるまいな?そんなもの、単なるフィルタリングだ。SQL文1本で実現可能だ。まさかSQL(データベース問い合わせ言語)のことをAIと勘違いしているのか?

まずAIという曖昧な言葉が誤解を助長している。これは特定の学問領域を指す言葉であり、「地質学を搭載」と言わないのなら「AI搭載」とは呼ばない。ついでにイシグロもインタビュアーも、古典AIと最近の強化学習だとか深層学習だとか言われているAI の区別も内容も知らずに言葉から来る想像だけで作り話を作って何が偉いんだ。

コンピューターのこと、しらない?プログラムのこともしらないだろ?
コンピューターは実行しているプログラム以上のことは絶対にできないのだ。自分で自分を書き換えながら実行ができるLisp言語のマクロのような機能はあるが、それにしたって「三目並べを実行したら戦争の無意味さに気づいた」りはしない。

https://images.app.goo.gl/VqVa7CpQ8WrHrXrg7

ディープマインドの創業者と話をした?だからどうした。Googleに買収されて一躍億万長者になったやつが「AIの応用範囲なんて狭いし今は技術的に壁にぶち当たってるよ。まああと数年のバブルで皆目が冷めて予算も削られ、第三次AIの冬になるよ」とは絶対に言わない

Wikipediaで読むと、カズオ・イシグロは両親やら親戚やらが実業家だとか学者ばかりのインテリ階級のご家庭に偶然生まれ、5歳からイギリスで暮らし、ノーベル文学賞受賞と。へえ、羨ましいね。こんなやつにホームレスの境遇がわかってたまるか。技術音痴だし。

macOSに標準インストールされている心理セラピスト、イライザとの喧嘩別れ。「知ったふうな口をきくんじゃねえ、この人工無能」= “Don’t talk like you know everything, You Artificial Idiot.”

ドイツ、地域の店の配達情報ポータルサイトで、商店街存続へ

Amazonに頼らない、手数料を取らない地域の小規模小売店のためのポータルサイトだそうな。この記事中のどこにも「では、そのポータルサイトをどのように宣伝して利用につなげるか」のアイディアについての記述は一つもなかった。

皆がなぜAmazonに手数料を払ってまでAmazonに商品を並べているかご存じない。Amazonの手数料とはシステムの利用料ではなく、Amazonというウェブサイトの集客力に対して金を払っているのだ。

このウェブサイトは何かというと、サイト登録店のプロフィールと販売方法、それが既存の店舗のWebサイトであれ、電話注文であれ、そのような情報が載っている。それだけ。

要するにこれはGoogle以前の登録リスト型検索サイト(昔のYahoo!など)に他ならず、だからどうしたという気がする。店の顧客に対して「私の店の情報はwir-liefern.orgに登録している」と言っても、顧客は店を既に知っており、販路拡大には繋がらない。

商品購入のための導線が各店舗ごとに違ったらユーザーは混乱してしまう。Uber Eatsが流行っているのは、どのような店舗であろうと統一したUIで注文ができるからでしょう?解決すべきはそこではないのか。

販売者に会いにゆく (旧・今月の人)
アルゼンチン『エチョ・エン・ブエノスアイレス』販売者 ノエリア・コンテラス
30代で高校を卒業、「今の自分を誇りに思う」
自分の半生を語ることで路上の人々を励ましたい

https://www.bigissue.jp/vendor/407/

販売者は子供の頃に両親を相次いで失い、1歳の子供を抱えて路上生活者になったと。カズオ・イシグロとは全く違う「生まれたときの宝くじに当たらなかった人」だ。いるんだよ。本人のせいではなく、人生ゲームのタイトル画面で難易度ベリーハードが選択されて生まれてしまった人が。不平等というものがあるとしたら、まさにこれこそが不平等だ。社会保障制度で是正しろよ。それができないなら政治家でもなんでも首にしろよ。

AIなぞクソだと思っている私だが、富の分配に関してはアルゴリズムで十分に解決できる筈であり、衣食住が事足りない人がいる事実に関しては「社会システムのバグ」と認識している。これを解決できないのなら政治家なぞ全員クビだし、そもそも政治家という職業も必要ない。データサイエンティストとプログラマーがいれば解決できる。これは政治問題ではなく技術問題であり、技術音痴に政策を任せていることが問題だ。

Facebookのザッカーバーグは、アメリカの貧困地域の教育に投資をしたが、効果は上がらなかった。教育とは金をかければ解決できる問題ではなく、しかも一朝一夕に効果が出るものではないからだ。
しかし貧困問題は違う。金があればすぐに貧困者のその日の食べ物と寝床が確保できるのだ。となればこれは富の分配の問題であり、簡単に解決できる(それを阻止しようとするアホどもとは戦わなければならない)。
つまりこの現実問題は数学問題(割り算)に変換可能であり、これこそが技術者が、コンピューターが解決する問題だ。

左派イデオロギーにまみれて事実をもとに問題に対処できない奴らがでかい面をしているビッグイシューのライターのお歴々は大嫌いだけど、今はこの雑誌を買うしか無い。今号も読者投稿で「政府の金融政策は陰謀」といった頭の悪い言説があり、右派も左派もバカばかりだと感じた。しかもそのような陰謀論の情報源が、この雑誌のコラムであり、そしてその文は「大学院教授」なる、まったく世間的にも結構なご身分である偉い先生が書いている。ふざけるなよ。事実をもとに思考をするだけ中卒の私の方がマシだ。

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Hiroki Kaneko
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Written by Hiroki Kaneko

自営業のソフトウェア技術者。Airbnb TOP5%ホスト。サイクリングと旅行が趣味。

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