もはやテレビが有害なんて誰も言わないのにスマホは有害という進歩否定論者たち:ビッグイシュー369号
相変わらず進歩否定の現実を見られない左派イデオロギーにまみれたつまらない雑誌だけど2冊も購入した。1冊は年間購読で、もう1冊は駅前の販売員から。ではなぜ私がこのつまらない雑誌を買い続けているのかというと、他にホームレス状態にある人を支援する良いアイディアが無いから。この雑誌の価格は350円だが、販売員にはその半分程度しか入ってこない。今どき180円で何が買える?コンビニでおにぎりを買ったら、飲み物は買えないんだよ!そういう次第で私は販売員から直接購入する時は、500円を渡してお釣りは受け取らない。本当は、350円出したらそれが全額、販売員の懐に入ってほしいのだけど、雑誌を作る手間というものがあり、そういうわけにもいかない。どうにかならないのか。とりあえず紙の雑誌ではなく電子版も出したら、私が紙の雑誌を2冊も所有しなくていいのに、そういうコンサルはしないのですねイケハヤ先生は。
特集 スマホの誘惑
スマホを使っているあなた。それを手離せない自分をどう感じていますか? スマホが急速に普及した今、子どもや大人のネット依存が問題になってきている。
(略)
「たとえ家で2時間以上勉強しても、スマホを3時間使ってしまうと、その学習効果が無駄になってしまう」と言う。
内海裕美さん(吉村小児科院長)は「スマホの子育てアプリや動画を使って赤ちゃんをあやす光景も珍しくなくなった」と言い、日本小児科医会は「スマホに子守りをさせないで!」というリーフレットを作成した。
大人についても、枝川義邦さん(早稲田大学研究戦略センター教授)は「スマホの使いすぎが記憶や睡眠、アイディアのひらめきを阻害している」と言う。
スマホと私たちとのつき合い方を根底から考えてみたい。
どこぞの大学の偉いセンセイが科学的な検証の結果、そう主張しているのだそうで。21世紀初頭、「ゲーム脳」とかいう何の根拠もない本を出していた大学のセンセイもいましたなあ(本人は脳科学とは無関係)。
悲観主義者のもう1つの標的はテクノロジーだ.悲観主義者たちは鉄道,産業革命後の工場,電話,時計,ラジオ,テレビが現れるたびにそれが非人間的だと警鐘を鳴らし続けた.だからもちろん彼等はソーシャルメディアを標的にする.しかし上記のグラフを見れば,ソーシャルメディアがアメリカの学生たちに孤独を与えていると非難できないのは明らかだ.Enlightenment Now 第18章 幸福 その3
https://shorebird.hatenablog.com/entry/2019/02/27/195704
私が子供の頃、「子供に見せたらダメ」なのは漫画でありテレビだった。クラスメイトで、「親の意向により家にはテレビがない」という子もいた。そしてビデオゲームが流行った時、これではウチの息子はバカになるし目も悪くなる、と母親(地下鉄に乗ったこともないくせに)は思っていたようだ。前者は物事の原因と結果が逆だ。ゲームをするからバカになるんじゃない。バカがゲームばかりしているのだ。そして目が悪くなる云々は本当かもしれないが、今どきサバンナで数キロ先のガゼルが見えなきゃ狩りが成功せず餓死するような時代でもあるまいし、メガネなりコンタクトレンズなりでいくらでも「人体を補強」できるのに何を心配しているのか。
そして今、漫画やテレビやゲームでバカになった昔の子供が私だ。お陰でビデオデッキを使うのも難儀していた親の世代より相当頭は良くなり、バカになる要因だったビデオゲームに興味を持ったことがきっかけでPCゲームを自作するようになり、学校にも頼らず独学でプログラミングを習得し、最終的にプログラマーとしての職を得たのだからゲームには感謝してもしきれない。これが、親からゲームコンソールを取り上げられ、学校のクソくだらない教科書ばかり読んで「何の特技もないが勉強だけはできるバカ」になったら実社会でそんなものは役にも立たず、今頃生活費を稼ぐのだっておぼつかなかっただろう。当時、高校数学の教科書にはN88日本語BASICが載っていたが、当時でもそんなものが産業界で使われている筈もなく、「自分だけの学校」でMac上で動くC++やら、もっと実践的なものを自習したのは僥倖だった。
テクノロジー音痴だからテレビが悪いだのゲームが悪いだのスマホが悪いだの言うんだよ。いつの時代だって親は子にそんな事を言ってきた。それでどうなった?私を見てみろ。え?バカになったじゃないかって?そうかもしれないがバカはバカでも学習するバカだ。これは「親が子に言う根拠のない話」の一種であり、それは人類の歴史始まって以来、連綿と続けられてきた。しかし、そんなのもう止めよう。
子供に四六時中スマホをいじってほしくなかったら、NECのルーターなどはMACアドレスごとに利用時間帯の設定ができるので、それを買おう。
なにかに熱中して夜更けまで過ごし、寝不足になって体に悪いのはそれが読書だろうが深夜ラジオだろうが同じだ。私の時代は深夜ラジオだったけど…。さすがにオールナイトニッポンの2部は聞けなかったね。
なぜ、こんなにも問題の本質が見えていないんだ。この特集記事の通奏低音には、テクノロジーへの(それが理解できないがゆえの)恐れというものがある。自分が子供の頃、親に何と言われたのか?それと同じではないのか?結局、親の主張は間違いであり、成長した今それを自分の子供に対して言っているのだとしたら、あれ?これって同じパターンじゃね?と気づこう。
そして編集後記の「絶滅への反逆」運動への共感。オエッ。疑似宗教グリーン主義の教義「人類の強欲で地球の純潔が汚されている」で地球温暖化問題が解決すると思っているのだからおめでたい。問題解決へのアイディアとしてはトランプの温暖化否定といい勝負だ(答え:どちらの案でも解決しない)。
プラスチックバッグを使わないというのも、やりたいのならやってもらって全然構わないんですよ。というか私は1990年代から実践しています。しかしその行動の結果というのは「自分の目が届く範囲の美化」でしかなく、その程度では地球規模の問題は解決しない。
完全な善や完全な悪というものが、どうやら無いのではないかと感じる程度に脳ミソがあるのなら、ある行為が及ぼす便益と損害を引き算して、結果がプラスなのかマイナスなのかで判断するしかないでしょう。左派イデオロギーでは原発は嫌だそうですが、そういう人たちが支持する太陽光発電システムはそもそも作り出す電力が微々たるものでもあるし、夜は使えないし、電気はその性質上溜めておけないし、なによりソーラーパネルって太陽光を集めるために黒いですよね?その黒さが太陽光を吸収して温暖化を加速させるので、プラスマイナスで私の計算結果ではマイナスになり、悪いアイディアということになります。
ジオエンジニアリングで地球を冷やすアイディアは、スティーブン・ピンカーも「Enlightenment Now」で引用している。