ウェブサイトを制作する事と、実績のない無職は信用も無いのでカネも部屋も借りられないという話
これから起業をしようとする人の参考になればと思い、自分の行動に関する成功も失敗も共有します。
ウェブサイトは2つ、コーポレート用と店舗用を作る
コーポレートサイトは、まあ名刺みたいなものだから自分で作った。存在証明ということで。社名のカーネマンというのは自分の名字と、あと認知科学のダニエル・カーネマンと掛けたつもりです。認知バイアスに陥らない、数字と理由に基づいた経営判断を目指す意味を込めて命名。
ロゴも手作り、というかSquarespaceはfree logo makerというWebサービスで企業、店舗ロゴを自由に作ることが出来る。更にアイコンについてはNoun Projectというサイトから購入できる。
ここで買ったのは、”Botany Experiment”アイコン。色々と実験して、1つでも芽が出れば良い、という願いを込めました。これが3ドル。
店舗用ウェブサイトはプロのデザイン会社さんに頼んでいる途中なので、まだ公開はできませんが素人ではとても真似ができない、すばらしい仕上がりになっています。この店舗はオンラインでの広報活動しかしないのだから、ウェブサイトには力を入れなければ、という判断です。
まだ銀行の法人口座が出来ていません
年明けに法務局から会社設立完了の知らせが届いてからすぐにネット銀行に対して法人口座開設の申請をしたつもりだけど、この記事を書いている現在でも、まだ開設できていません。先週、メール経由で「幾つか追加で質問があります」と言われ、Webフォームから会社の事業内容などを入力しましたが、それから音沙汰なし。もし断られたらどうしようと内心気が気でない。銀行としても、自分たちの口座を犯罪に使われたくない気持ちは分かるけど、実績がないという理由で断られたら、実績のないスタートアップ企業はどこで口座を作ればいいんだ?これもネットで調べると、やれネット銀行は審査が緩い、いや厳しい、メガバンク系でもみずほ銀行で作れた、いや厳しいなど、向こうの審査基準と申し込んだ法人の内容が分からないので、参考にはならない。ネット上には「固定電話が無ければ住信SBIネット銀行に法人口座を申し込めない」と書かれた記事もあったが、そんなことはWebサイトには書かれていなかった。私はIP電話番号を取得して、しかも意味のない営業電話が掛かってくるのが嫌なので番号非公開としていたが、審査に落ちるのが嫌なのでWebサイトで公開することにした。公開したけど、着信先は私の個人用電話なので、いたずら電話を掛けないでね。用がある場合はWebサイトの問い合わせフォームからどうぞ。
ちなみに申し込んだ住信SBIネット銀行では、「口座開設申込書と本人確認書類が当社へ到着した後、口座開設の審査に1週間程度かかります。審査が完了しましたら10日程度で、以下の通り送付します。*1」とあるので、最短で17日掛かると書いてある。
*1 https://help.netbk.co.jp/faq_detail.html?id=779&category=90&page=1
気になるのは「バーチャルオフィスは基本的にお断りします」というところだ。私が借りているのはシェアオフィスなので、担当者様、勘違いされませんように…。
信用と実績のない人間は店舗物件を借りられないという問題
法人口座の開設に時間がかかっているので、会社設立完了のタイミングで、以前から目をつけていた物件に申し込んだら「保証会社の審査に落ちたので借りられません」と不動産会社の担当者に言われ、いきなり計画が進まなくなってしまった。敷金を5ヶ月分も取る癖に払えないと見込むとはどういう事なんだ。
保証会社の審査基準というのは外部に非公開なので(銀行の口座開設基準も同じだけど)これでは対策もできず、大変困った。そこで識者に聞いて回ることになった。
税理士さん「個人的な信用に傷があるのでは/実績がない会社なので/代表者の住所と登記している住所が離れていることから、詐欺めいたものを感じたのではないか」
シェアオフィスのオーナーさん「シェアオフィスだから借りられないということはない/住所が県外だから借りられないということもない/実績がない設立間もない会社が借りるには家賃が高いと保証会社が判断したのだろう/今言っても仕方のないことだが、去年の在職中に申し込めば借りられたのでは?」
皆さん、信用に関わることは在職中にやっておきましょう。私はなぜこれをしなかったのかというと、一旦個人で借りて、後で法人名義で借りるとなると保証会社に対して再契約しなければならず、2重にお金が掛かると思ったからです。これを読んだ皆さんは私と同じ轍は踏まないはず。よかったね。私は個人より法人の方が、より信用力があるかと思ったのだけど、実績の無い法人なんて、職あり個人以下の信用力だったとは…。
この、目に見えない、基準も分からない「信用」というもの。さすが、カネと信用という実体のない虚構(Fiction)で経済が動いていることの証拠なのか。それとも既得権益を離したくない企業や銀行が意地悪で基準を公開しないだけなのかは良く分からない。
物件探しは白紙になってしまったけど、シェアオフィスのオーナーさんには保証会社が必要ない、オーナーと直に契約ができそうな物件があるか探してもらっています。
税理士さん曰く、これからお金を借りるなら地元在住の人間を役員に入れなければ貸してくれないのでは、と言っていたので、仕事をする予定の仲間を役員にしなければ、そのためには定款を書き換える必要があり、また司法書士にお金を払って…となりそうです。そのための準備をしなければ。とりあえず会社設立でお世話になった司法書士に相談…。
こうしてインターネットを介して経験が蓄積していけば、人間は全体として賢い行動をするのではないか。個人的な経験を書き残すことがそんなに大層な事だとは思っていないけど、偽ニュースの影響は当初考えていたほど大したものではないらしい*1し、クソとミソが同時に存在するネットにおいても、ほとんどの人はミソの方を選択できるようだ。
*1 “政治学者のブリーデン・ナイファムが主張するようにフェイクニュースの影響力は誇張されているのだ.ナイファムは2016年の選挙のソーシャルメディアを調べ,選挙関連の書き込みがフェイクである比率は非常に低く,それを読んだ人は比較的少なく,フェイクなものも説得力を持たないものがほとんどであったことを見いだした.”
https://shorebird.hatenablog.com/entry/2019/09/07/095301