オードリー・タンはハッカーではなく政治家なのでは。しかもかなり素晴らしい政治家:ビッグイシュー日本425号

Hiroki Kaneko
28 min readFeb 19, 2022

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Photo by Thomas Tucker on Unsplash

スペシャルインタビュー オードリー・タン
台湾のデジタル担当大臣として、新型コロナウイルスの感染拡大防止などに大きく貢献。日本のみならず、世界中から注目を集めるオードリー・タン。その仕事はデジタルの力を使って“民主主義をアップデート”し、包摂社会をつくり出そうとするものです。 社会変革、ホームレス問題、AIなどをめぐる、オードリーさんの哲学とは? ビッグイシュー日本版がオンラインでインタビューしました。

何となく名前だけは知っていた。日本でも「氏」(「彼」とか「彼女」とか面倒なのでこの呼称で)の本は出ているようだ。

8歳の時、独学でプログラミングを始め、中学2年のときにはAI(人工知能)のプログラムを書き、19歳でソフトウェア会社を米国シリコンバレーで起業。国際的なオンラインコミュニティを通じてプログラミング言語の発展にも大きく寄与するなど、その経歴と活躍から台湾では久しく「IT界の神」と呼ばれてきた。

なるほど。わからん。
「本人は経歴を語ったつもりだったが、インタビュアーが技術音痴だった為に話を理解できず、このようなフワッフワの意味不明な文章が出来上がった」としか思えない。

8歳の時、独学でプログラミングを始め

私が子供の頃も「俺はBASICを完全に理解した」とのたまう小生意気な小学生はたくさんいたので、別に…。

中学2年のときにはAI(人工知能)のプログラムを書き

AIって何ですか?「AIのプログラム」って何ですか?具体的にどうぞ。当時なら古典AIのことですか?A*(エー・スター)のような迷路探索アルゴリズムのような?
意味がわからん。これは本人のせいではなくインタビュアーの技術音痴が悪い。

プログラミング言語の発展にも大きく寄与するなど

どの言語だよ?こんなフワッフワの文章を書いてカネが貰えると思ってるのか?Wikipediaで氏のページ(の日本語版)を調べればすぐに出てくることも調べる気がないのか?

氏の何が天才なのかは知らない。「天才」とか「ギフテッド」とか、本には華やかな文字が踊っている。私は天才でもなければ凡人、と呼ぶにもギリギリアウトでIQ的には「薄らバカ」に片足を突っ込んでいるため、妬ましいとさえ思っている。なぜなら「頭がよい」と、幸せな人生を送れる可能性が高いからだ。

ビッグイシューの技術音痴インタビュアーが理解できないようですので私が解説します

剣の達人は、すれ違っただけで相手の力量を推し量れるというが、私もソフトウェア・エンジニアの力量は理解できる。私が橋を歩いていて、向こうからやってきたオードリー・タンからすれ違いざまに「Raku(旧Perl6)の処理系をHaskellで実装したのは私だ」と言ってきたら、「参りました」と言って土下座するしかない。

なぜか?私は上記の言葉だけで、相手の力量を瞬時に理解したからだ:

まずHaskellという言語、これは関数型言語の極北であると私は勝手に思っていて、2010年前後、関数型言語がちょっとしたブームになった時、Qiitaでイキってる、コンピュータとアニメにしか興味のないオタクのボクチャン達が、やれ俺はモナドが理解できるのできないのと大喧嘩の元になったからだ。まるでアインシュタインが来日した時、「相対性理論がわかる・わからない」で日本において論争になったのと似ている。Haskellのおかげで「モナドがわからなければ関数型言語を理解できない」と勘違いする人がたくさん出てしまったのは、Haskellの功罪のうちの「罪」だと思う。関数型言語を教養としてやりたいならLispやれよLisp。モナドなんて出てこないから。プログラミング言語設計の数学的な理論付けを理解しなければならないのは言語設計者だけで、それを道具として使用して飯を食っている人間は、そんなモン知らなくてもいいんじゃないの?クルマを運転する人は全員、自動車工学を修めているのか?
「そのHaskell」だ。しかしこれは「プログラミング言語の発展にも大きく寄与するなど」ではなく、Haskellが持つアイディアのパワーを証明するための試験実装だ。

そしてRaku、というかPerl6だけど、Perlに思い入れがある、というだけで彼の年齢から技術的な原点を理解できる。これは1990年代後半から2000年代前半において、Webプログラミングにおいて主流だった言語だ。いかにも当時のハッカーが好きそうな言語だ。当時「私はJavaが好きです」などというハッカーなぞいなかった(設計者、ジェームス・ゴスリング除く)し、いたらそいつはハッカーとは呼べなかった。
ある者はC++でWebシステムを書こうなどと更に愚かな事を考えたのだから、ニコニコ動画が遠からず没落することなど、ハッカー達の目からすれば最初からわかっていたことだ。このようにプログラミング言語にはそれぞれ「言語の持つパワー」があり、それがハッカー達の武器だとしたら「一番強い武器をくれ」というのは当然だ。
では「言語の持つパワー」とは一体何か?ハッカーは、自分のアイディアをすぐに形にできるプログラミング言語が好きなのだ。A言語で、そのアイディアを実現するのに100行書かなければならないのが、B言語では10行で表現できる、となればハッカーが好むのは後者だ。

それには動的型付けで、インタプリタ型言語が一番なのではないか。少なくとも氏が若かった頃、ハッカーコミュニティではそう信じられていた。「動的型付けか、静的型付けか?」この論争に終わりはなく、どちらを採用すればよいのかと問えば「時と場合による」というつまらない答えしかない。’hack’の語源が「有り合わせのもので急ごしらえをする」という意味らしいのだから、少数のハッカーがアイディアを素早く形にしたいと思うのなら、2000年前後なら動的型付け言語であるPerlがベストの道具だっただろう。

Perlは今となっては「(言語設計の)技術的負債」が多すぎ、2000年代中頃になってからはあまり注目されず、殆どの人は、いつになったら登場するのか全くわからないPerl6を待つのも止め、設計者であるラリー・ウォールの動静に注目しなくなっており、彼のことは「アメリカによくいる子沢山のキリスト教信者の白人。趣味はアニメ鑑賞で、彼の著書である通称<ラクダ本>の中で少女革命ウテナのことを<ポスト・モダン・アニメ>と評価していた」ぐらいにしか思わなくなっていた。なのにPerlに拘り続けるのはひとえにPerlへの愛にほかならず、氏の原点がそこにあることが容易に想像できる。

「道具を使って道具を作る」ことが猿と人間とを分けるとするなら、「プログラミング言語を使ってプログラミング言語(の処理系)を作る」のは、凡人とハッカーを分ける基準になるかもしれない。それが「教科書に書かれていたとおりに処理系を実装した」の人は「コンピュータ科学の学位取得」レベルであり、「前人未到。誰も実装したことのない組み合わせでの処理系実装」は、その人にしか創造できない価値を作り出せるのだから、トップ0.01%のハッカーに違いない。

私だと、上記ぐらいは一瞬で想像する。そして、橋の上で「参りました」と土下座するのだ。

そのわかりやすい一例が、台湾の行政プラットフォーム「ジョイン(Join)」の進化だろう。(略)オードリーさんはこのジョインを換骨奪胎してしまう。参加者が議論や対話、意思決定を行いやすいように、ジョインのプラットフォームを使いやすく魅力的になものに書き換えることで、これまで公共政策に声が反映されにくかった選挙権のない若者たちなどを(後略)

どのように「使いやすく」したのか、具体的な記述が全く無いので「わかりやすい一例」ではありません。

どうなんだろう?この、インタビュアーが情けないことにより理解不能になっている文章から頑張って読み解くとすれば、オードリー氏が目指すところは、合意形成のスピード化と透明性の確保であり、そのためのプラットフォームを構築することに情熱を傾けた、と読み取れる。

まあ、それは良いのだけど、私はどうにも違和感がある。「合意形成のスピード化と透明性の確保」が悪いとは全く思わない。いいんじゃないの?手続きの効率化。それこそがcomputing(コンピュータ活用)のあるべき姿だと思いますよ。思いますが…。

私は、オードリー氏よりも市民や政治家を信用していない。両方とも馬鹿だと思っている(私含む)。私はこのように思う:ハッカーの合理性から見れば、世の中に「政治問題」などという問題は存在しない。政治問題とは「白か黒かはっきりしない問題」のことだ。そして、白から黒までの無限のグラデーションのどこかのポイントが真実であった場合、「白か黒か」でしか議論しない「政治」など、全くの的外れだ。グラデーションのどこかのポイントに真実はある。真実が答えなのだから、「答えのない問題を扱うのが政治問題」という前提は成立しない。答えはある。だが、答えの場所はお前が考えているRGB値の0,0,0でもなければ255,255,255でもない。そしてグラデーションのどこかのポイントに真実があるのなら「白黒つかない問題=政治問題」などという問題は存在しない。あとは「真実は白か黒かではなく、無限のグラデーションのどこかにある」ということに合意するだけだ。

対立する2つの意見があった場合、「どちらの意見の方が合理性があるか」で判断しなければならないのだけど、すべての人間に備わっている「部族主義の本能」が、それを邪魔する。自分が属していると勝手に思い込んでいるグループの旗の元に集まってしまい、その旗印が「マスクをしない」であった場合、結果として死ぬのは自分とその部族の構成員だ。「部族主義の本能」のおかげで合理的な判断ができず、不利益を被るのだ。それは本人の責任ではなく、元々の脳がそのような設計になっていたからだ。自分自身に騙される。これは悲劇だ。

ハッカーは合理性を尊ぶ。当たり前だ。コンピュータという、役所より融通の効かない相手に対して、一片の隙もない「論理の塊」であるコードを書いて、命令をしているのだ。現実問題を数学問題に置き換えるのがハッカーの仕事だ。そしてコンピュータは「政治問題」などという猿の妄想は受け付けない。できるのは計算だけだ。

上記が、政治に対するハッカーの一般的な印象ではないのか?もしそうだったとすると、オードリー氏は、どちらかというとハッカーではなく政治家的な発想をする。素晴らしいバランス感覚だ。それとも、高度な知性をもって、知能レベルの低いインタビュアーが望む答えを話しているだけなのか?

資本主義的な社会では、自分の資源が利用されないよう他者を排除することができます。でもタイヤル族の社会は違います。どれだけ貯め込んでいるか、どれだけ所有しているかではなくどれだけ社会に貢献し、他者と分かち合ってきたかでその人の価値が判断されるのです。

産業革命以前の社会は「貧困が常態」であるので、皆と資源を分け合えなければ自分が困った時に生きてゆけない。この「互恵関係」は集団内の協力を推進して自分が生き残るための本能だ。一見「他者を思いやる優しい世界」に見える社会は「自分対部族」つまり「私 対 私たち」「1:many」のジレンマを解決するためのルールであり、グローバル化した現代においては、その本能だけでは「部族と部族(many:many)」「国家と国家(many:many)」の問題は解決できないと感じた。
タイヤル族の社会を神聖化したいのでしょうが「首刈り」の習慣もありましたよ。つまり対立する他部族に対しては、その「他者への分かち合い」は適用しない。21世紀のグローバル化した社会は狩猟採集生活ではないのだから、そのような古臭い、本能に頼った解決法に今更学ぶべきところはない。本能は多対多、mamy:many、「私たち 対 彼ら」の問題を解決できない。

あとその「他者と分かち合ってきたかでその人の価値が判断される」は、北米先住民の「ポトラッチ」と根っこは同じでしょう?要は世襲制の支配層が貧しい平民に自分の富と権力を「わからせる」ために大宴会を開くと。要するに自分のためなんだよ。
本当に皆のためを思っているなら、人類のデフォルト状態である貧困や病気を解決するための研究開発費に私財を投じるべきだ。

タイヤル族の教えを受けた後、オードリーさんは15歳の頃から「W3C(ウェブ技術の標準化を行う非営利団体)」などでネット上のルール策定にも参加。オンライン上のコミュニティには国境がなく、世代を超えた人々が自由に集い、日夜、活発な議論を続けていた。そこにはヒエラルキー(ピラミッド型の階層構造)がなく、意見が対立するさまざまな人々が権力によって相手を従わせようとするのではなく(略)

え?W3Cこそ「ネット上の権力」ではないの?

コンソーシアムはアメリカのMITコンピュータ科学・人工知能研究所 (CSAIL)、フランスの欧州情報処理数学研究コンソーシアム (ERCIM)、日本の慶應義塾大学が共同で運営し、世界18の地域に支部がある。各支部は地域のWebコミュニティと協力し、W3Cの技術を地域言語に対応させてW3Cへ参加を奨励するなど活動している。
https://ja.wikipedia.org/wiki/World_Wide_Web_Consortium

大学のお偉いさんがトップダウンで決定するんですよ?(決定する前にパブリックコメントくらいは募集しますが)

コンソーシアムの運営資金は会員の会費で賄い、2022年1月現在で456の組織が会員で会員一覧は公開されている[2]。会員は営利企業、非営利団体、大学、政府機関などが含まれ、個人会員制度はない[7]

会員資格は、W3Cが参加申し込みを審査・承認する。各種ガイドラインや条件が詳細に述べられているが、承認可否のガイドラインは明らかではない[8]

会費は一律ではなく組織の性格と所在地により[9]世界銀行が発表する国民1人当たりの国民総所得 (GNI) の最新版を基に分類される[10]
https://ja.wikipedia.org/wiki/World_Wide_Web_Consortium

個人会員はいないそうですよ?オードリー氏がどのようにW3Cに関わったのかはよくわからない。

それで、「識者」たるアカデミアの人間たちが、ネット上でデータを交換するための仕組みとしてピカピカのXMLフォーマットを策定した!ところが実際はどうだ。JSONの方が流行ってるじゃないか。JSONはJavaScriptのオブジェクト記法から自然と「発見」された。そして人間が読むなら、機械がパースするなら、データの容量はどちらが軽いのか?覚えるならどちらの方が仕様が「薄くて覚えやすい」のか?JSONの圧勝だ。そこに合意形成のプロセスなどなければ権力によるトップダウンの決定もない。良いものは使われる。悪いものは使われない。それだけだ(ECMAでJSON標準仕様が策定された後で普及したわけではないでしょう)。これを、左派が嫌いな「市場の見えざる手」という。

W3C内のサブグループW3C WebExtensions Communityのメンバーは誰か?Apple, Google, Mozilla, Microsoftだ。Mozilla以外は、左派の嫌いな「大企業」だけど、知ってた?ところでビッグイシューの皆様が使うブラウザは当然、Firefoxですよね?

ビッグイシューのインタビュアーは、なぜW3Cを持ち上げているのか?無知なだけでしょう。

このタイヤル族の教えやネット世界のオープンで対等な文化を、オードリーさんは今、政治の世界にも広めようとしているのだ。

ハッカー精神とは真逆のW3Cを政治の世界に適用したって、今までと同じで何も変わらないとは思いますが。トップダウンでの策定は時間ばかり掛かって、結果として出てきたものがXMLなのでしょう?W3Cで10年以上喧々諤々やって、結果廃止されたHTML5は?ビッグイシューに言わせれば「WHATWGを操る大企業・Appleが潰した」とでも言うのか?WHATWGにはMozillaもいたじゃねえか。

エーアイって何スか?

デジタルの力を使って民主主義をアップデートする — — 。その未来を考える前にもう一つ避けて通れないのはAIをめぐる議論だ。これからますますAIが発展するにつれ、私達人間の判断力を奪っていき、それが最終的に民主主義を破壊し、AIによる支配を導くのではないか…。

根拠のない妄想もいい加減にしろよ。

このような妄想にもオードリー氏は「相手の知能レベルに合わせ」て、

「(AIと暮らすことは)メガネや火とともに暮らすのと何も変わりません。そう思いませんか?どちらも“支援技術”だからです。(略)」

優しく教え諭す。これが高い知性の表れである!一方でIQが「薄らバカ」の数値しかないオードリー・カネコは以下のようにインタビュアーに詰め寄る。

これからますますAIが発展するにつれ、私達人間の判断力を奪っていき

何を、どうやって「判断力を奪ってい」くのか、具体例をどうぞ。もともとあなた達に判断力なんてありましたっけ?去年のビッグイシューでは、コロナが流行るから東京オリンピックは反対だ反対だと言い続けていて、それで観客無しで開催して、どうなりました?コロナの感染者数は増えたのですか?増えなかったでしょう。それで、あなた方の「オリンピック開催反対は何の根拠もない妄想でした。私達は<左派の旗印>に踊らされ同調していただけで、これは部族主義の本能に従っていただけであり、自分の脳ミソで合理性を元に物事を考える努力を怠っていました」と訂正文でも掲載したか?してないだろう。だったら元々あなた方に判断力なぞ存在しない。

話が戻るが、「AIが発展」すると「人間の判断力」をどのように奪うのか?具体例をどうぞ。その前に、AIって何ですか?特定の学問領域のことですが、それがどのように「人間の判断力」を奪うのか説明してください。

それが最終的に民主主義を破壊し、AIによる支配を導くのではないか…。

あなたのいう「民主主義」って何ですか?そこの認識がずれていると話が噛み合わない。説明してください。「民主制とは流血なく無能な統治者をやめさせることができる仕組み」ではないのですか?その点で言えば、アメリカのトランプ政権はこの最低限の条件も満たさなかった。では「無能な統治者をやめさせることができる仕組み」とは何か?選挙か?よく知らないやつは、民主主義とは選挙のことである、みたいに言うが、ロシアを見てみろ。対立候補を暗殺、投獄していつもプーチンが勝つ「選挙」だが、あれが民主制か?ロシアが「民主制の必須条件を満たす民主国家」でないのであれば、民主制の必須条件としての選挙など大した問題ではなく本当に重要なのは「人々が政権に不平を言う自由」であると理解できる。民主制に最低限必要なことは選挙ではなく「誰を辞めさせるか決める」ことの方が重要だと気づくはずだ。そして、何が「誰を辞めさせるか決める」自由を提供しているのかと言えば、「人々が政権に不平を言う自由」だ。

仮に「AI」なるよくわからんアルゴリズムが「無能な統治者」である場合、どうすれば「人々が政権に不平を言う自由」を保ち、「流血なく無能な統治者をやめさせることができる」のか?簡単だ。コンピューターの電源プラグを抜けばよい。つまりこれは「無能な統治者をやめさせることができる」ため、「AIによる支配」は「民主制のうち」であると考えられる。もっとも「ターミネーター3」のように「スカイネットとはどこかのデータセンターを指す言葉ではなく、世界中のコンピューターに潜んでいるウィルスのようなソフトウェアのこと」であった場合、破壊もできないわけだけど。でもまあ、DDoS攻撃の踏み台のような使われ方をしても、標的のシステムに過負荷が掛かって繋がりにくくなるだけだから、恐るに足らない。というか、それしかできない。何を怖がっているのか?こないだのロシアからウクライナの銀行へのDDoS攻撃のニュース読んだ?オンラインバンキングが一時的に繋がりにくくなった。それだけだ。それが、支配?意味わからん。ちなみにDDoS攻撃への対処法もどんどん進歩しているからね。

AIによる支配を導くのではないか…。

  • その、どうやって作るのか想像もできない「民主主義を破壊し支配するAI」とやらを作れるほどの知性を持った人間は、テスト環境でテストせずに本番環境で運用しだす程のバカなのですか?ソフトウェア開発において、開発環境→テスト環境→本番環境と、動かすには環境を最低3つ作るのが常識です
  • アルゴリズムに過ぎないAIが人間の判断力を奪う?何言ってるの?あなたの言うAIって、どうせディープラーニングのような「画像認識技術」でしょう?画像を認識してどうなるの?クルマにカメラを設置して、自動ブレーキシステムの助けになる。そして世界中で交通事故死亡者が減る。AIバンザイ。ところでこれがどのように民主主義を破壊…。
  • というか、単なる画像、音声認識技術でしかないディープラーニングのことを誤って「AI」と呼ぶな。
  • コンピューターって何なのか、知ってる?中国語で「電脳」などと訳すから誤解を生むのではないか。日本語で言え。「電子計算機」だ。計算がどのように民主主義を破壊するのか?
  • AI(人工知能)などと命名したから誤解され続けているのではないか。こんなもの、ただのアルゴリズム、日本語で言えば「算法」でしかない。算法の一つであるソートアルゴリズム(複数の数を順番に並べ替える算法)が「民主主義を破壊」とは絶対に言わないくせに、他方、「AI」なる、何を意味しているのか理解できないフワッフワの名前がついたアルゴリズムについては「民主主義を破壊」するのだよな?なぜ?どうやって?どこが異なるの?私には全く理解できない

例えば路線検索サービスというものがある。出発駅と到着駅を入力すると、最短経路、最安経路などを表示してくれる。これはグラフ探索アルゴリズムという古典AIの実装をしていると思われるのだけど、これのどこが民主主義を破壊するのか?

AIの一種である最短経路探索アルゴリズムが路線検索サービスや、掃除する箇所を迷路に見立ててそれを最短距離で一筆書きする方法を計算するロボット掃除機・ルンバを生み出した。しかしAIはある日自我に目覚め、人類への反逆を開始した!ルンバは突如「愚カナ人間ドモメ」と喋りだし、床に落ちていた、ペットの猫の糞をそこらじゅうになすりつけ始めた!やめてくれ!臭い!
AIエアコンは「愚カナ人間ドモメ」と喋りだし、夏だというのに熱風を吐き出し始めた。やめてくれ!暑い!あと暖房は冷房より電気代がかさむ!
人類は進化したAIに為す術もなかった…。

言えよ。「私はコンピュータのコの字も知りません。ただ、マトリックスやターミネーターなどのSF映画を見て、怖いなって思ったんです」と。あんなもの、作り話だ。

あと上の記事、読んだ?

第1のシナリオは、主流AI研究列車は急速に減速する、あるいは既に停止したというものだ。これは、これ以上アプローチできる問題クラスが存在しないことを意味する。

単なる学問領域でしかなかったAIの、現実世界でのもっとも役に立つ応用例が「掃除機」ぐらいしか思いつきません、ということだ。皆が間違って「AI」と呼んでいる「深層学習」の応用例は、自動車の自動ブレーキシステムだ。これは素晴らしい。でも、カメラで物体を捉えるのが難しい夜はどうするの?人間も夜は周囲が見えないのだから、人間のドライバーが本当に機械にアシストしてほしいところって、「夜や霧の日、人間の目の代わりになって物体を捉えてくれるシステム」ではないのか?だとしたら、自動ブレーキシステムですら「真に役に立つ」かどうかも怪しいものだ。

「民主主義をアップデート」とは「バカが自分の愚かさゆえに崖から転落しないためのガードレール」として実装してほしい

オードリー・タン氏は、ハッカーというよりよほど政治家的だ。そして高い知性を備えている。しかもそれを鼻にかけるようなことはしないところが素晴らしい。氏はインタビュアーに対して「そんなバカの文系みたいな事言うわけないでしょ」とか言うのかと私は思っていたが、そうではなかった。「自制」とは高い知性の表れである。

氏は、人間を信頼している。だが私は自分すら信頼していない。「民主主義のアップデート」という、抽象的でよくわからん目標があった時、氏は「合意形成の迅速化と透明化」を実装しようとする。他方、私なら「“馬鹿の考え休むに似たり”。私を含むバカが自らの愚かさで崖から転落しないためのガードレールの実装」をするだろう。そしてその「ガードレール」は、保険や年金の天引きといった形で既に社会に実装されている。私などは「老後のために貯金しておいた方が良いですよ」と言われても貯金をしないバカであるので、給料から天引きのほうが良いに決まっている。

話が戻ると、民主制の最低限のルールとは「現政権に不平を言う自由」であり、その不平が次の選挙なり何なり、暴力ではない形でその政権を平和的に辞めさせることができる。オードリー氏の目指す民主主義のアップデートとは、そのプロセスの迅速化と透明化ではないのか?

しかし「無能な統治者を辞めさせる」という判断自体が間違っていた場合はどうするのか?今、世界中のアホ共が「コロナ規制をやめろ」だとか、トラックが国境の道を封鎖するだとか、およそ合理的とは言えない主張を持っているのだけど、こうなると「無能はどっちだ?」と感じる。こいつらも含めての「現政権に不平を言う自由」なのだから、厄介だ。

つまり統治者であろうが市民であろうがお互いがバカである可能性は大いにあるので、どちらの意見を聞けば良いという問題ではない。問題は「どちらの意見がより合理的であるか?」であり、それにはお互いが合理性を重んじることについての合意が必要になる。無理でしょう。自分の部族の忠実なしもべであることを示すために「この世界は神が作った」とか「マスクをしない」などという主張を「信じて」いや違う、「コミュニティ内の掟を守ることでで自分が特別扱いされることを望んでの<良い子>ディスプレイ」をしているのだから、これは合理性とは程遠い。

そこでコンピュータなのではないか!しかしオードリー氏は何も言わない。当然だ。こんなビッグイシューの、左派イデオロギーで頭が馬鹿になった奴に説明したって理解できないからだ。

computerは、日本語で言えば電子計算機だ。計算しかできない。では何を計算するのか?数だ。その元になる統計なら、信頼できるデータソースはいくらでもあるだろう。それをソースに、犯罪発生率は上がっているのか下がっているのか?貧困者は増えているのか、減っているのか?増えているとしたら原因は?減っているとしたら原因は?が理解できる。これは90年代の「キレる若者」といった主張が少年犯罪の発生率は年々減少していることから否定されるし、ホームレス状態のある人の数は上がったのか、下がったのか?も、わかるだろう。下のビデオを見ていただきたい。

“この10何年でホームレスの状態にある人の数って確実に上がってるわけですよね”???

佐久間裕美子「この10何年でホームレスの状態にある人の数って確実に上がってるわけですよね(11:00頃の発言)」

そうなの?何かそういう証拠でもあるんですか?では、その主張が嘘か本当か、どうやって調べればよいのか?とりあえず信頼性のあるデータソースとして、政府統計を見よう。

これが全国のホームレス状態にある人の数だ。

2009(平21) 15,759人
2010(平22) 13,124人
2011(平23) 10,890人
2012(平24) 9,576人
2013(平25) 8,265人
2014(平26) 7,508人
2015(平27) 6,541人
2016(平28) 6,235人
2017(平29) 5,534人
2018(平30) 4,977人

参考:ホームレスの実態に関する全国調査(概数調査)平成23, 25, 30年

「この10何年で」約1/3に減ってるじゃないか。
この「佐久間裕美子」なる人物は、何を根拠に「確実に」上がったと言っているのか?この人数からわかることは、2008年のリーマン・ショックでホームレスの数は上がったが、その後の景気回復(皮肉にも左派の嫌いなアベノミクス)によりホームレスの数は減り、そしてこの後、コロナの影響でまた増加しているものを思われる。つまりホームレスの数と世の中の景気はある程度連動している、ということがわかる。

百歩譲って「この統計は嘘だ!政府の陰謀だ!」みたいな陰謀論の主張を受け入れたとする。しかしビッグイシューの値段が350円から450円に値上げをするに至った議論として「嬉しいことだが最近ホームレス状態の人の数が減ったため、雑誌としてビッグイシューが売れなくなってしまった。これは<ビッグイシューのジレンマ>である。だから値上げをする」というような内容だったと記憶している。これはバックナンバーを調べればわかることだ。

さて「佐久間裕美子」さん。何が「確実」だって?

ちなみに上記ビデオの右側に映っている人物が、今回のオードリー・タンへのインタビューをした佐野未来だ。

このように大方の人間は、自分の主張の根拠をろくに調べもせず、 左派も右派も「世の中のすべてがどんどん悪くなっている」という根拠のない妄想に取りつかれ、事実とは異なる内容を主張している。こんな奴らの間違った意見なぞ不要なんだよ

もういい。バカはバカのままでいいんだ(自分含む)。バカはバカなので、自分の愚かさゆえに、崖から転落することがある。賢明な人間は、そのようなバカでも転落死は可愛そうだ、というので山道のカーブには、ガードレールを設置しようと提案してくれる。しかし右派のバカは「自己責任」といい、左派のバカは「ガードレールが知能を持ってAIに支配されてしまう」という理由から、ガードレールを設置することを拒否してしまう。

そして私は山道を車で走っている。「ほら、私の運転が上手だから、谷底になんか転落するものか」と自信満々だ。本当は、その脇に設置しているガードレールのおかげで安全が確保されているとも知らずに。

ガードレールとは合理性のことだ。そして合理性こそ物事を決定するために必要であるという合意さえ取れたら、あとはもう、私の命なぞシステムに組み込んでくれ。もうこんな難しい問題は、考えたくもないんだ。あとは頭の良い人たちがやってくれ。私のような「薄らバカIQ」の人間は、考えたくもない。

つまり私は支配されたい。AI?ナニソレ?コンピューターって計算しかできないって知ってる?電気の通っていない状態が0で、通っている状態が1で、それしかわからないのだけど?「AIが支配」とか妄想を言ってる奴はコンピューターを勉強しろ。私が支配されたいのは「合理性」だ。「証拠を見せろ」の合理性だ。それが意思決定に反映されているなら、支配でもなんでもされてやる。社会契約でも何でも、生まれた瞬間に契約書にサインをしてやる。だから、意見を「左派か右派か中道か」で選び、自分で調べもしないバカどもを意思決定に近づけさせるな。そういうバカは、私と一緒に何も考えずに一生を送り、そして頭の良い人たちが合理的に作ったシステムによって、崖から転落することもなく、自分の給料から保険や年金が天引きされていることに毎月、文句を言えば良い。お似合いだ。

結論。オードリー・タンが考える「民主主義のアップデート」は直接制民主主義の合意形成のスピードアップと透明化のように感じた。私にとっては民衆も政治家も馬鹿の集まりなので、皆が生まれた瞬間に「私は部族主義よりも合理性を重んじます」という契約書に産婦人科で拇印でも押させて、あとはコンピューターが「数字」で政策を判断するようにしてくれ、と思っている。

追伸。ところでこのTweetにLikeした「ビッグイシューさっぽろ」@bigissuesapporo はちゃんと記事の内容読んでる?

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Hiroki Kaneko
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Written by Hiroki Kaneko

自営業のソフトウェア技術者。Airbnb TOP5%ホスト。サイクリングと旅行が趣味。

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