グルジア民謡が好きなんです。何かシルクロードの乾いた風が吹いてくるようで…グルジアは温暖湿潤気候ですが

Hiroki Kaneko
3 min readMay 30, 2020

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Photo by Tomáš Malík on Unsplash

グルジア(ロシア語読み)だかジョージア(英語読み)だかジョルジスタン(トルコ語読み)だかはどうでも良いのですが、コーカサス地方の、黒海とカスピ海に挟まれたグルジアの民謡の響きが好きです。

1990年前後に、ワールドミュージックの流行が少しありました。最初に知ったのがブルガリア民謡で、これは女声合唱が好きですね。西ヨーロッパでは「汚い音」とされている不協和音の合唱をやってしまうところが、オスマン・トルコ帝国に支配されたこともある、多数の文化の影響を受けたバルカン半島の文化だという気がします。あの頃、地元のレコードショップではこのようなマイナーなCDは売られていなかったので、今ではもう正確な場所も忘れましたが、新宿の伊勢丹がある通りの、地下のレコードショップへ行ってワールドミュージックを買い求めた記憶があります。

そこから私の音楽趣味は東へ進み、グルジア民謡など買ってみたのですが、最初はその男声合唱が好きにはなれませんでした。やはりブルガリアの女声合唱のような、華やかさが無かったからです。それでCDは買ったものの、聞かなくなってしまったCDを、20年ぶりに聞いてみたら、これがすごく良く感じました。何か、シルクロードの乾いた風が吹いてくるように感じたからです。尤もグルジアは温暖湿潤気候なので、これは全く私の思い違いなのですが。

これもすごく良いですね。皆が集まると歌が始まる、という。後ろの金網に絡まっているのはブドウでしょうか?グルジアはブドウの原産地として有名なのだそうです。いつかグルジアを訪れたい、と思いながらも国内に多数の民族問題があり、周辺国を見渡しても、未だ凄惨な内戦から立ち直れないチェチェン、学校占拠事件のあった北オセチア、などの名前を見ると、行かないほうがいいか…と思ってしまいます。あと、グルジア人て皆鼻が大きいですね。

「コーカサスは世界のどこからでも遠い。ヨーロッパでもない、アジアでもない、中東でもない、アフリカでもない。だから内戦の悲惨さが伝わらない」というような意味のことを言ったのはどこぞの日本人ジャーナリストですが、そういうところに興味がありつつも、もし少しばかりの連休と金があったら、私は近場へ行ってしまうのだろうなあ、という気もする。
10年ほど前、特に興味もなかったけど安い航空券を買えたというだけでイタリアへ行った時、ナポリ駅で特急列車を待ちながら「いつかまたここへ来ることはあるのだろうか?あるとしたら私は一体、何歳になっているのだろうか?」と考えたことがあった。

私は自分の人生の中で、グルジアへ行くことがあるのだろうか?少なくとも今年ではない。

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Hiroki Kaneko
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Written by Hiroki Kaneko

自営業のソフトウェア技術者。Airbnb TOP5%ホスト。サイクリングと旅行が趣味。

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