シャオミのネイティブ広告非表示機能に大騒ぎ:元ネタぐらい読んでから反応しろよ
リトアニアの国防省傘下にある国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)が、中国製の5G対応スマートフォンのサイバーセキュリティ評価を実施した結果、高いセキュリティリスクが懸念されると発表しました。特に「特定の言葉を検閲する機能が組み込まれていたことが判明した」として、国民に注意を促しています。
私が大好き無断転載記事サイトのGigazineから。
また、Xiaomi Mi 10T Proには単語検閲のブラックリストである「MiAdBlacklistConfig」が存在していることが判明。「西藏自由(フリーチベット)」「蒙古独立(モンゴル独立)」「89民运(1989年民主化運動)」「基督灵恩布道团(キリスト教のカリスマ運動)」「伊斯兰联盟(イスラム連合)」「巴勒斯坦解放组织(パレスチナ解放)」「妇女委员会(婦女委員会)」などのキーワードが登録されていました。実際にXiaomi Mi 10T Proのアプリに含まれていた、MiAdBlacklistConfigでフィルタリングを行うコードの一部が以下。
// 引数はネイティブ広告に関するものらしい
public boolean mo76794a(INativeAd iNativeAd,C8380a Avar){
if(iNativeAd==null){
return true;
}
Long currentTimeMillis=System.currentTimeMillis;
for(String str:new HashSet(this.f11160b))
{if(iNativeAd.getAdTitle!=null&&m12161a(iNativeAd.getAdTitle,str)
){MLog.m6439d(MiAdBlacklistConfig,Ads: “ +iNativeAd.getAdTitle+ “is blocked by title word: “ +Art);
IF(Avar!=null){
aVar.f11165a=Art;
}
this.f11161c=Art;
return true;
}other if(iNativeAd.getAdBody!=null& &m12161a(iNativeAd.getAdBody,str))
{MLog.m6439d(MiAdBlacklistConfig),Ads:[” +iNativeAd.getAdBody+ “]is blocked by desc word: “ +
Art);
IF(Avar!=null){
aVar.f11165a=Art;
}
this.f11161c=Art;
return true;
}
MLog.m6443i
(MiAdBlacklistConfig,isAdsBlocked—>totalTime=” +(System.currentTimeMillis – currentTimeMillis)+
“&threadId=” +Thread.currentThread.getId);
return false;
}
} // 私が追加した。
フォーマットされていない、きったねえコード。何だこれ?関数宣言に public boolean
とか言ってるからJavaか?しかもログに “is blocked by title word: “と出力するよう書かれているということは、これはアプリのネイティブ広告をブロックしているだけでしょう?
あるキーワードにかかる広告が出ない?それがどうした?何か問題でも?どうせならアプリ内広告なんて全部切ってくれよ。大歓迎だ。これの何が問題なのか、説明してもらおうか。私の想像では、あるキーワードをもった政治的なネイティブ広告が非表示になるだけだ。これは中国国内出荷用にONになっていたものが、外国へ出荷するときに消すのを忘れたのでは?
特定のスマートフォンに検閲?フィルタリング?意味がわからん。その検閲機能とやらは、どこにどうやって実装して、それがあったから何だというのだ。
ここでdisclaimer:私はiPhoneの愛用者でありAndroidの事はよく知りません。まったく見当違いのことを書いているかもしれません。
想像。Androidスマートフォンのベンダー各位は、Android OSを独自にカスタマイズしており、その中のどこかに「検閲機能」とやらを組み込んでいる。
想像2。その「検閲機能」とやらは、カスタマイズ済みAndroid OS内の特定のアプリでのみ有効である:シャオミだったらMi Browserというやつだ。これはおそらくGoogle Chromeのカスタマイズ版だろう。ChromeはC++で書かれていそうだが、そことAndroid OSをブリッジする部分はAndroidのネイティブ言語であるJava(に似た何か)で書いていると想像する。その部分に上記のコードが入っているのでは?
Mi Browserを使わずにGoogle Chromeを使えばいいんじゃないの?
俗に「カスタムROM」と呼ばれる、非営利Android OSをインストールすればいいんじゃないの?(それが該当機種で可能かどうかは知らない)
ソースを参照しろよ
Gigazineのリンクにある通り、リトアニア当局によるレポートは以下のPDFだ。
翻訳機能などを頼って読んでみると、論点は3つあった:
- SMSメッセージが不明なシンガポールのサーバに送られている
→その事実をユーザに説明していないのが問題なのだろう。GDPRに抵触する可能性が高い - 問題のあるサードパーティー製アプリストアに飛べる
→Androidなんてそんなもんだろ。今更何言ってるんだ?それが嫌ならiPhoneをどうぞ - 特定のキーワードでネイティブ広告をブロックしている
→中国国内用の設定をOFFにするのを忘れて出荷しただけ。これを解消してもクソ政治広告が表示されるだけでユーザには何のメリットもない
これが、EU一般データ保護規則に違反しているかどうかは知らない。逆に言えばEU以外に輸出するときは何も問題がない、というわけだ。
まあ、全般的に、それがどうした、という程度に感じますけど?プライバシーがどうのと言いたいならスマホなんて叩き壊せよ。リチャード・ストールマンは携帯電話すら持ってないんだぞ。
これの何が問題なのかよくわからない。技術音痴なアホ共は
- ニュースソースを参照しない。英語が読めないので読もうとしない(私もだ)
- 技術音痴なので、コードで示されても読めず、それが大したことない、ということに気づけない
- 部族主義により本人が利益を受けるサルの本能が中国政府を叩こうとしている
これらのおかげで、この記事が大したことのないクソ記事だということに気づけない。
中国政府が検閲をしている?当たり前だろ。それより中国でインターネットが使えるようになっていることに驚けよ。私が子供の頃なんて中国は「竹のカーテン」の向こうで、何をしているのかすらわからなかったんだぞ。皆、人民服を着てカンフー(太極拳)をしていると思っていたんだ。隔世の感がある。
検閲をすり抜ける方法なんぞ、いくらでもある。そういった何十年のスパンで見た進歩には目もくれず、アホな記事のヘッドラインだけ追っているのだな。これを問題視するリトアニア当局者もどうかと思う。GDPRに関しては「違反すると商売できませんよ」と言って終わりだ。
技術音痴どもは恥をかく前に、知らないのなら黙ってろ。
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