ジャンヌ・ダルクだって現代の精神科医に診せれば統合失調症と診断されるのでは?:ビッグイシュー日本380号
スペシャルインタビュー グレタ・トゥーンベリ
ビッグイシューとしてはこの困ったネーチャンを「現代のジャンヌ・ダルク」として祭り上げたいようだ。
グレタ名言集
“自閉症じゃなかったら、こんな運動は起こせなかったと思います。私は世界を白と黒ではっきりと見ますし、妥協が嫌い。アスペルガーは一種の授かりものだったと思っています”
残念ながら世界は白と黒とではっきり分けられるほど単純ではない。あなたの自閉症と同じ「スペクトラム」なのだけど…?世の中が白と黒に分けられると思っているのは幼稚だし頭が悪い。
“勉強して気候科学者になるべきだ、そうすれば気候危機を解決できる、と私に言う人もいます。ですが、この問題は既に解明されているのです。確固とした事実とその解決策は十分にわかっているのですから”
先ずあなたが問題の根本原因を理解していないようですが?「勉強して気候科学者になるべきだ、そうすれば気候危機を解決できる」と希望に溢れたサジェスチョンしてくれた賢明な大人の意見を受け入れられない愚かさ。このままでは単なる「煽動家」としてくだらない大人になるだけだ。生涯をかけてこの問題に取り組みたいなら「勉強して気候科学者になるべきだ」。
ちなみに気候変動の原因に人間の活動が深く関わっている証拠は沢山あるが、地球気候は分からないことだらけだ。それを「解明」と呼ぶのか?まさか「人間活動が原因なら人間活動を止めれば良い」なんて、「臭いものに蓋」式の、人間の心理を理解していない事を思っているのでは?この人間心理こそが問題の解決を阻む最大の要因であると理解できなければ、あなたは一生「これだから他人の心を読めないアスペは」とバカにされるだけだ。
「あなた方には希望を持ってほしくない。むしろパニック状態になってほしい」。トゥーンベリはダボスで、世界のリーダーたちの目を真っ直ぐ見つめて気候危機への無関心を強く非難した。
理性をもって問題に取り組むな、ということですね?アホか。パニックになって問題が解決した事例があるなら言ってみろ。
実際の数字を無視して、「(肉食をやめれば|飛行機に乗らなければ)問題は解決する」と考える。ほう、その程度のことで地球規模の問題を解決できるのなら大した問題ではない。
「大人たちが私たち子供にできるせめてものことは、大人たちの無策に講義する私たちの行動を許すこと。私たちの将来を大切に守ろうとする行いを、とやかく言われる筋合いはないのです。自分たちの行動に責任を取らないのなら、あなた方は人類史における“最低の悪者”として記憶されるでしょう」
17歳で子供ぶるな、というのはさておき、まず殆どの人間は自分の行いや人生に対して責任なんか取れない。理由の一つはそれを自覚していないことと、もう一つは「行動の責任」など、取りようがないからだ。
問題を解決するには、原因を正しく理解しなければ答えにはたどり着けない。そこで彼女ら「気候正義戦士」たちがソースとして読んでいるのが、間違いだらけのこの本だ。
これが「気候正義運動」のきっかけであり経典である「これがすべてを変える 気候変動 vs. 資本主義(ナオミ・クライン著)」を読んでみたのだけど、言っていることが頓珍漢で、世の「気候正義戦士」達が行動しても問題(しかも地球規模の巨大な問題!)は解決しないと感じた。
「飛行機に乗らずに船で旅行した」ところで何だというのだ。それで地球規模の問題が解決するとでも?意味の無い自己犠牲(貞節、断食、生贄)で自分の正しさを周囲にディスプレイし、自集団内で大切に扱われることで自分が生き延びるために遺伝子が予め組み込んだ行動パターンであり、自分の考えなどでは無かったとしたら?
気候正義運動(ピンカーが言うところの“グリーン主義”)者たちの主張
- 脱炭素発電である原子力発電に反対する
- 効率が悪くかえって環境に負荷を与える割には何の科学的根拠もない「オーガニック」食料の信奉
- 食糧生産率を高め多くの人を飢餓と栄養失調から救う遺伝子組み換え作物に反対する
- 気候変動問題に対処するため、彼女らは「経済成長を止めればよい」と考えているフシがある。ちょうどよかった。2020年以降、世界経済がどうなるか見てみよう。ロックダウンにより、北京やデリーの大気汚染は軽減された。大気汚染が原因での死亡者数も減るはずだ。これは良いことのリストに書いておこう。さて、悪いことのリストだけど、収入がなくなり、食うや食わずの生活を送る羽目になった世界の何億人もの貧困層が果たして「経済成長が止まって良かった」と言うかどうか、世界一幸福な国・スウェーデンからご覧あれ。
異常気象は温暖化によって激化
1.5℃上昇に抑えるには、2050年にCo2排出量をゼロに。
地球温暖化対策を「生活の質を高めるもの」にしたい
江守正多さん
ここで地球環境研究センター副センター長のインタビューも載っているが、彼の主張は証拠と数字とグラフが満載でとても説得的だった。日本の有権者や政治家が気候変動問題に消極的なのは、それが生活の質を落とすものになると思っているからでは?地球温暖化対策を「生活の質を高めるもの」にしたいという彼の主張はまさにその通りであり、大気汚染により一年に世界で700万人が死んでいるとすれば、それが軽減されれば対策は「生活の質を高める」と思ってもらえる。
グレタや他の「気候正義戦士」や「グリーン主義者」たちの考えは「人類の強欲により地球の純潔が汚されている」という、何の意味もない善悪、道徳の問題にしてしまっているのが、右派の協力を取り付けられず対策が進まない根本原因なのでは?