仕事が上手くいかない理由は知りもしない奴がやりたくもないのにやっているからでしょう?
私のiMacに付属していたApple Magic Keyboardの4キーが押せなくなってしまった。これをもし修理するとなれば、修理中代わりのキーボードが無ければ何も出来ない。私は昔、随分キーボードを買っていたものだけど今はもうすべて処分してしまってスペアは存在しない。何だかもう、キーボードに拘るのもやめてしまったからだ。それでここ数年、自作キーボードだとかナントカ沼だとかネットで気を吐いている連中を見かけるにつけ、そこは既に自分が四半世紀前に通った道であるので、何を今更…と白けた目で見てしまう。
久しぶりにHHKBでも買うか、でも高いし…と思っていたら、HHKB Classicなるモデルが出ていることに気づいた。これは他の製品とどう違うのか、製品ページではよく分からなかったのでWebで購入者の感想でも探そうと思ったら、これがよく知りもしない「ガジェットブログ」で小銭稼ぎをしている連中の、何の参考にもならない記事ばかり出てきて閉口した。
知りもしない癖に自分の知らない記事を書かされる不幸、それを読まされる不幸
特にこれ。
ケーブルレスの手軽さ、コンパクトさ、接続の容易さ、そして極上のキータッチ。
これまで、HHKBにこだわると他のデバイスに不慣れになってしまいそうだから……と使い込み過ぎないように気をつけていたのが、このスムーズさはちょっとクセになってしまいそう。家でも、会社でも、戸外でもバックに入れて持ち歩いて、常に文字入力という際には、HHKBを取り出して使うようなことになってしまうかもしれない。
ああ、どうやら、私もついにHHKBの虜になってしまったようだ。
虜になってない癖に。矢印キーはどこ?って戸惑った癖に。あとバックbackじゃなくてバッグbagな。
キー配列などには一切言及せず、iPadに繋げました、繋がりました、小さいね、それだけ。何コレ?いかがでしたかブログ?
UNIXが何なのかも知らない奴が使うキーボードじゃないから、大人しくAppleの新製品が出ました!とでも書いていればいいのに。
何というか…例えばApple Magic KeyboardならUS配列とJIS配列とでcontrolキーの配置が違うのだけど、JIS配列はAキーの左隣にcontrolがあるから、訳知り顔の連中がUSキーボードの方が良いだとか言っても、左手小指でcontrolキーを抑える時にAキーの左隣と、キーボードの左下隅にあるのでは左手小指の疲れ方が全然違うのに。だからJIS配列の方が良いんだ!という記事を見たことがない。
そこがHHKBだとUS配列、というかSun配列でAキーの左隣がcontrolキーなので使いやすかったり、右fnキーを抑えながら右手人差し指と中指で十字キーと同じ操作ができるのは、これはホームポジションを崩さずに矢印キーを押せる最大のメリットだとか、そういう話が一切出てこない。
私が今まで使ったHHKBは4台。前世紀から使っていた。一番好きなHHKBは初代Lite。壊れたProfessional以外は全て人に譲った。
Happy Hacking Keyboard Lite
Happy Hacking Keyboard Lite2
Happy Hacking Keyboard Professional2
Happy Hacking Keyboard Professional2 Type-S
こういうことを書くと、また「マウントしている」とかいう謎の言葉で批判されるのでうんざりだ。なに?マウントって。よくわからないから強制アンマウントで取り外してやる(UNIX系OSでお試しください)。
$ umount -f /ネット/スラング/でしか/話せない/自分の/言葉を/持たない/残念な/脳ミソ
仕事上の不幸は知らないやつに仕事を振るからでしょう?
iPhoneしかいじったことのない奴にHHKBの記事を書かせたり。
MacやUNIXばかりいじっていた奴にWindows開発の仕事を振ったり(これは私だ)。
知識と経験が無いのだから、どうでもいい記事しか書けないのは当たり前だ。
仕方がないよね
しかしキャリア的にマッチした人材がいつも暇そうにしているわけではないから、世の中の仕事のほとんどは、「期間や金額その他の都合により」何の知識も経験もない素人がやる羽目になる。Appleが自社のマップサービスを作るのに「以前GoogleでGoogle Mapsを作っていた人を募集」と言ったら、本当にそれ以外の人材は必要無いのだ。「ボク、地図を見るのが好きなんです」という程度の人は採用されない。しかし99%の企業の募集では、そのようなピンポイントの募集…リクルーターが欲しい人材が座る航空機の席の前後左右に陣取って勧誘するような…は出来るわけがないので、畢竟、あまり関係のないキャリアの人材を採用するしかない。
これは仕方がない。とはいえ、「素人の仕事は品質が低く、知識や経験のある人物の仕事は品質が高い、担当者によって品質に差が出る」というのではエンドユーザーは困ってしまうのだ。
では品質を保つためにはどうしたら良いのか?
レビューせよ
識者によるレビューでしょう?上の記事、誰かHHKBを過去に使ったことのある人がレビューした?識者が見つからないのだとしたら、そもそも書くべき記事ではなかった。
しかし金のために駄記事、駄プロダクトをリリースしなければならない不幸。仕方がないんだ!こちとら高尚な芸術のためではなく自分の明日のメシの話をしてるんだ!ごもっとも。私だってそうだ。であるとすれば、レビュワーを探すしかない。
追伸
修理代のない貧しい私は、安全ピンを2本折り曲げてキーを剥がし、何度かはめ直して4キーが利かない問題を解決しました。精密ピンセットすらないんだ。
もし私に金があったとしてまたHHKBを買うか?
Type-Sの感触は好みではないし、ノーマルのHHKBをガチャガチャ音を立ててタイピングしていたら、周囲の人間から「うるさい」と言われてしまう。時代の流れでストロークの薄いキーボードに慣れるしかない、というか、もう慣れた。Apple Magic Keyboard(JIS)で十分だ。Aキー左隣がControlというだけで、十分以上、最高だ。