危機感ばかりが先行して何をしてよいのか分かっていないといった印象

Hiroki Kaneko
8 min readSep 21, 2019

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上記BBC記事より。20日、東京渋谷区

↑日本では「美しい日本の四季を守ろう!」だって。どうしてこんなどうでもいい事しか言えないんだ。残念だ*1。実に残念だ。地球温暖化問題を自分の国の問題としてしか捉えられていない証拠だ。気候変動で一番問題なのは、アフリカのサヘル地域が砂漠化したり、インド西部の砂漠地帯など、最も貧しい人たちが最も被害を被るから問題なのだ。お前らが住んでいるユーラシア大陸の東の果ての海の向こうの島なんか、温帯地域だろ?大丈夫だって。台風ばかり来て蒸し暑い?エアコンくらい持ってるだろう。しかし最も貧しい人たちが受ける苦痛は「蒸し暑い」程度では済まない。
「行動しよう」
→そうだね。でも何を?どうやって?自転車乗ってる?
「守ろう地球!」
→お前ら毛のないサルに守られるほどヤワじゃない(地球談)。地球は人間がいようがいまいが関係ない。「守ろう人類の未来!」が正しい。
「身近な事から(後読めない)」
→「身近なことから始めよう」と四半世紀前から言ってますが、いつ始めるの?スーパーマーケットのプラスチックバッグを止めようとかさあ、今頃何を言ってるんだ。こちとら90年代からバッグ持参やってたっつうの。公共交通機関乗りまくりだっつうの。隣の市までなら自転車で行くっつうの。しかしこんな事はやらないよりやった方がいいが、これで気候変動が解決するとは到底思えない。

もし、私がこの「グローバル気候マーチ」に参加して、自作のプラカードに「脱炭素化を進めるため、発電は全て原発にしろ!原発は炭素を出さない!」と書いたらどうなるのか?多分、参加者からイヤーな目で見られると思う。なぜだ?日本人にありがちなふわっとした事しか言えない奴らよりよほど、地球温暖化問題への対応策を提示していると思うけど?

(*1) 結構な数の日本人が「四季があるのは日本だけ」と勘違いしているように見受けられるけど?温帯地域なら普通に四季がありますけど。

上記BBC記事より。イギリス・ロンドン

どここれ?イギリス?北国は全然大丈夫だって。夏は暑くなるからエアコン買いなよ。以上。
NO atmosphere NO BEER (空気が無ければビールもなし)
→どういう意味?これがイギリス流ジョークだろうか?
Save our beautiful planet (美しい惑星を守れ)
→そうですね
GULF SALE (湾岸売ります)
→どういう意味?海面上昇的な?
PAST PRESENT NO FUTURE (過去、現在、未来なし)
→未来ある。ただし条件付きで。
NOW IS THE TIME TO ACT (今こそ行動する時)
→具体的にどうぞ
WE CAN’T KEEP CALM AND CARRY ON(これ以上落ち着いていられない)
→具体的にどうぞ
DRY YOUR EYES MATE THERE’S NO MORE FISH IN THE SEA. (涙を拭いて もう海に魚はいないから)
→日本にも捕鯨問題を政治問題化するバカがいましてね。クジラなんか食わねえくせに「地域の産業が」などと書いてあった。産経新聞に。
最近私も欧米かぶれになってきて「肉なんか食ってるんじゃねえよ原始人どもウッホウッホ」などと思うようになってきた。

上記BBC記事より。ドイツ・ベルリン

ドイツなんか気候変動対策の政策を本当によくやってるよ。トランプが嫌う国はうまくやってる国。ベルリンかあ。リーザ元気?彼女もピザが大好きだったのに急にヴィーガンになるとか言い出して…。まあ大人だから止めはしない(私は「肉食は減らしたほうがいいんじゃないか派」であり完全菜食主義は健康に悪いと思っている)。

上記BBC記事より。ドイツ・ミュンヘン

ドイツは今後、原発を廃止するって決めちゃったのは気候変動対策としては後ずさりなのでは?南ドイツかあ。ノーベルト元気?僕がプレゼントした買い物袋使ってる?看板は小さくて読めないけど、ヨーロッパの人が地球を書く時、東半球でもヨーロッパとアフリカを書くよね、と極東地域に住む人間としては変に感心してしまう。

上記BBC記事より。ウガンダ・ワキソ

STOP CUTTING DOWN TREES(木を切るのを止めよう)
→木を切って燃料にする代わりに、もっと効率の良いエネルギーを使用しなければ。
KEEP MAMA AFRICA GREEN (母なるアフリカを緑のままに)
→そうですね
SAVE OUR WETLAND (私達の湿地を守れ)
→ヴィクトリア湖があるからウガンダはマシなのでは?
でも皆笑ってるなあ。サヘル地域に比べればウガンダは水に恵まれているからか。ここもまだふわっとした事ばかりで、余裕が感じられる。

上記BBC記事より。インド・デリー

You’ll die of OLD AGE I’ll die of CLIMATE CHANGE(お前らは年取って死ぬが私は気候変動で死ぬ)。これがインドの現実。日本やヨーロッパの残念脳ミソ共が恥ずかしい。

世界中のプラカードを見てきたけど、皆危機感は持っているが、では具体的に何をしたら良いのか分かっていない印象を受ける。

ロンドンに住むジェシカ・アフメドさん(16)は、抗議ストに参加するため校外に出ると学校にメールで連絡したという。「学校も大事だけど、私の未来も大事なので」とジェシカさんは言い、「必要な行動を政治家がして、もっと前に、世界が悪い方向に変わっているとわかった時点で行動していたら、私が学校をさぼる必要はなかったはず」と批判した。
上記BBC記事より

学校なんて、行きたくなければ行かなくても全く構わないけど、それを周囲のせいにしてはいけない。堂々と「私は学校の授業より抗議ストの方が大切だと思ったので学校を抜け出した」といえばよい。

今の所の議論

気候変動は起きているか
→起きている。証拠がある。

気候変動否定論者は何を考えているのか
→これを否定する奴に対しては「頭が悪い」といった批判は全然当たっていない。左派がよく言う「石炭、石油業界の陰謀」も間違い。「自分が所属していると思っているグループ(例えばトランプの共和党)に忠誠を誓い、便益を受けるための団結をディスプレイしている。そしてウソを信じていると主張する事こそがおあつらえ向きの忠誠の印になってしまっている。自身の利益になる集団に付く為に態度を変えることは人間にしか出来ない高度な生存戦略だが、皆が身勝手な態度をとれば結局全員が損をするという”共有地の悲劇”の別バージョン”信念の共有地の悲劇”が起きているのが本当のところだ。賢い人間としては、証拠のある事実を自身の行動原理としなければならない」が正解。

気候変動の原因は何か
→複数の要因があるが、人間活動による炭素の排出が影響していることは確かだ。証拠は南極の氷を調べれば分かる。

気候変動の対策は何か
→産業全体で脱炭素化を推し進めること。

具体的には
→脱炭素化で色々やっても間に合わなければ奥の手だ。最終的には火山灰と同じ効果がある物質を上空に撒いて太陽光を遮るジオエンジニアリングが有効であると思われる。

対策における問題点は何か
→人間は短期的な利益に対しては敏感だが、長期的な利益を想像しにくいこと。そのように進化してしまった為。

では現状と今後を知るにはどうしたら良いか
→測れ計れ量れ。何のためのIoTだ。

「世界気候行進 Global Climate March」の意味は
→無い。気候変動対策が捗らない原因とその解決策が分からないのでパニックを起こしているだけ

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Hiroki Kaneko
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Written by Hiroki Kaneko

自営業のソフトウェア技術者。Airbnb TOP5%ホスト。サイクリングと旅行が趣味。

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