図々しい話を生きる希望にする
Googleの無料食堂へ毎日行こう
15年ほど前の話で、もうどこで読んだか忘れてしまったのだけど、それは日本人記者がアメリカの大手IT企業の社員食堂を食べ比べするという内容の連載だった。
中でも一番印象に残ったのはGoogleの社員食堂で、24時間営業、無料、シリコンバレーで一番美味しいとの評価だった。そしてGoogleで働く日本人から伝え聞いた「インド人Googlerの家族親戚一同」の話を今でも思い出す。
Googleの社員食堂は無料だというので、そのインド人Google社員の家族から親戚から毎日食堂を訪れてタダ飯を馳走になり、その頻度が毎日であったので見かねた警備員が「この食堂は社員専用だ」と言って止めたとか。
図々しいと思うだろうか?この2021年のわたしがその話を思い出して感じるのは、そのくらいタフでなければ生きていけない、とその話を思い出すたびに元気になる。
タフでなければ生きていけない
インドとか、フィリピンとか、新興国で生きていくのは大変だ。一族の中で一番頭の良い奴がいたとする。そいつはアメリカに留学して、その後は大手IT企業に就職したとする。ビザも発行してくれるだろう。それがどういうわけか知らないが、皆がその「一族で一番頭の良いやつ」にぶら下がって生きようとする。本人はどんな気持ちだろうか。なぜこいつらを食わせなければならないのかと悩むのだろうか。
本人の気持ちはさておき、アメリカへ行った「その他大勢の親戚一同」は、自分でも商売を始めてみようと思うだろう。偉いよなあ。自分もそのくらいタフでがめつく生きなければと思った。