旅行に行けないときは
今年は海外旅行には行けないかもしれない。原油や物価高による航空券、ホテル代の高騰(世界的な事情)、円安(日本ローカルの事情)、そして私は暇もなければカネもない(個人的な事情)が重なり、「旅行をするには健康、カネ、暇が必要」のうち、健康以外は特に持ち合わせていなかったため、今年は海外旅行は諦めよう。
そうなると、以前行った旅行写真などを眺めるのが楽しみになる。
2022年、シンガポール
この時は友人のデビッド(シンガポール人。写真の後ろ姿の人物)のご実家にちゃっかり居候したせいで、航空券以外は2万円くらいしか使わなかった。
シンガポールは立ち並ぶアパート群がまるで日本のどこかの都市のようでとても親近感があり、もし仕事で「明日からシンガポールで働いてくれ」と言われても、いきなり住める気がする。あとは道路が左側通行で、右ハンドルの日本車がたくさん走っているところも日本のようだった。
2012年、台湾
いきなり10年以上前になるが、2012年に台湾へ行った。
台湾はシンガポールよりも距離的に日本に近いため、もっと「日本っぽい」のでは?というと、そうでもあるし、そうでないとも言える。
確かに台湾の50代以上の人は(その親の世代の影響で)少し日本語を話したりするところは「日本語の通用率」という点ではシンガポール以上でもあるし、台北駅の2階のレストラン街などを歩くと「8割以上は日本のレストランだな…」と感じて日本から来た観光客としてはつまらないと感じるくらい、レストランもデパートも日系だ。では、私がいきなり明日から台湾で生活できるか?というと私は中国語がわからないので、難しいと感じる。
2019年、台湾
しかし、台湾というところは、
まあ、なんというか、
秋葉原っぽいというか、
この「海外旅行をしている感じがしない」ところを良いと捉えるのか、つまらないと捉えるか、だと思う。
そのような親しみやすさという点では、台湾は何度も訪れたい。私は航空券をGoogleで検索する時はいつも「東京→台北」で検索しているくらいだ。
タイ、2012年
タイにはもう11年行っていないけど、また行きたい。コロナ前だったか、タイから来た人に「私が前にタイに行った時は路上のカオマンガイが20バーツだったけど、今はいくら?」と聞いたら60Bだった。物価が3倍ということは、もうタイの物価は日本と同じなのでは?今までは「都会の便利さと物価の安さが同時に手に入る、世界でも稀有な都市」だったバンコクだけど…。
ノルウェー、フィンランド、2011年
この物価高と円安では、ヨーロッパなどという遠い場所にはとても行けない。ましてや北欧なんて、物価が高すぎて…。
これでも私には豪華な食事だった。今、これだけの内容をフィンランドのスーパーマーケットで買うと、いくらするかなんて怖くて考えられない。
ましてノルウェーなんて!
飢え死にしそうだ!2006年にはじめてノルウェーを訪れたとき、このIMSDAL(ミネラルウォーター)が450円くらいだった。この水がスーパーでは一番安くて、そしてその「イムスダール」という響きが、何か北欧の大自然を連想できて好きだった。
貧乏人には、もう海外旅行はできなくなってしまうのか?
イタリア、2010年
そういえば、この頃はユーロ安だった。
だからヨーロッパに行ってたんだな。思い出した。
9月のフィレンツェは、日本と違って湿度がないから昼間は暑くても日陰に逃げ込めば涼しかったし、夜は熱帯夜ということはなかった。上の写真は、フィレンツェのバス/トイレ共同のホテルからの眺めだったけど、良かったなあ。ベランダからドゥオーモと、9月の空を1時間以上眺めていたかもしれなかった。
このあいだシチリア島から来たカーラさんは「8月はイタリアに来ないほうがいい。暑すぎるから」と言っていたけど、シチリアが夏に気温48度なのは観光どころではない。
イタリア、また行きたいけど、今度はいつ行けるだろうか?そのとき私は何歳になっているのだろうか?