肉なし料理の理想に近いコシャリ
別のMediumユーザーさんが、ヴィーガンメニューの連載を始めるというので、私も「肉を使わない料理」を紹介したいと思う。しかしこの料理で使っている「カゴメ 大豆のお肉のミートソース」には肉が主原料のスープが入っているので注意されたい。あくまで「挽肉の代わりに大豆が入っている」というだけで。
コシャリとは
コシャリ(Kushari)はエジプトのファストフードらしい。私がこの料理を初めて知ったのは漫画「バックパッカー・パラダイス」で作者夫婦がエジプトにてこれを食べているのを見た時だ(漫画では「コジャリ」と表記されていた)。
https://www.amazon.co.jp/dp/4947702028/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_m1prDbM6Y9RNG
リンクしないな。Wikipediaの記事を載せる。
私は本場のコシャリを食べたこともないし、錦糸町の「コシャリ屋コーピー」にも行ったことがないため、これが本当のコシャリかどうかは疑わしいのだけど、自分流のコシャリの作り方を載せておく。
- 平皿に白米を敷く
- その上にパスタ(マカロニでもスパゲッティでも)を乗せる
- ミートソースに豆類を混ぜたものを乗せる
缶詰で買ったミートソースは味付きなのだけど、これにクミンとチリパウダーで風味をつける。 - 最後にフライドオニオンを乗せる
これで肉なし料理の出来上がり。こだわりたい人は「カゴメ 大豆のお肉のミートソース」ではなく本当に肉なしトマトソースを使うと良い。業務スーパーで売られている「トリノで作ったトマト&バジルパスタソース」に、ひよこ豆の缶詰(100円程度)で立派な料理、たぶん4人分くらいが出来上がる。
つまり私が何をいいたいのかと言うと、業務スーパーへ行ってトマトソースとひよこ豆とパスタとフライドオニオンを買えという事だ。これに調味料も入れて、1000円出したらお釣りが来るし(米は別途用意)、豆を除けば、この材料で3回はコシャリを作ることができる。つまり、安い。コシャリが安いのではなく、業務スーパーが安いのだ。
肉も食べる私が肉食を減らしたいと思っている理由
功利主義を考えると、他人を傷つけて良い理由など見当たらないし、それが人間だけに適用される理由も見当たらないから。人間を特別視して、神の似姿だとか言って自分たちを持ち上げる先には、自集団贔屓が透けて見え、それは自分たちが優れている=他集団が劣っている、という考えになり、外国人差別、人種差別の温床になる。何が「白人の責務」だ、思い上がるなよ。
しかし私は人間という雑食性の動物であるため、たまには肉も食べたい。しかし肉食の量を減らしても良いのではないか、と思っている。いくらなんでも毎食食べる理由がない。毎日は?いや、2日に1度くらいで良いのではないか。
そんなもは偽善だ、と菜食主義の方は思うかも知れないが、私はその程度で良いのだ。これ以上徹底してしまうと、例えば自分の楽しみがなくなったり、自分のビタミンB¹²摂取量が減ってしまう。ベジタリアンメニューの無い日本のレストランで一人さびしくサラダだけを食べるはめになる。それは楽しくない。
ビッグイシューという雑誌がある。ホームレス状態にある人たちの現金収入を作ることを目的としている雑誌だ。私はこれを定期購読しているし、駅前で販売員を見かけた時は、それが既に郵送されていて同じものを持っていたとしても買うようにしている。たかが350円だ。そして私の財布の中にはまだ1万円があったとする。この1万円を、苦境にある販売員に渡せない理由は存在しない。となると私は自分の貯金が0になるまで他者に施し続ける「善意のポンプ」になるしかないのか?このジレンマは長年私を苦しめてきたが、ジョシュア・グリーン著「モラル・トライブズ」を読んでからは少し気が楽になった。「この1万円を苦境の他者に渡さない理由などないが、少なくとも私はそれが偽善であることを認めるぐらいには誠実だ」というわけだ。
他にもあるけど
私が常食しているベジタリアン(ではない肉が少ない)メニューは、他にもある。コシャリと似ているが、トマトソースの代わりにブイヨンを使う。ベジタリアンはこのブイヨンの代わりに野菜ブイヨンを使えば良い。これはYコンビネーターを立ち上げたポール・グレアム直伝のレシピだ。
レシピのネタ探しにはTastyが良い。日本より本家の方が、ベジタリアンメニューもあったりで、見ていて楽しい。