雷の原因が“神の怒り”ではないのなら地震や疫病だって違うだろう
朝の駅前はキチガイワンダーランド
私は毎朝電車通勤していますが、毎日駅前の同じ場所で同じことを叫んでいる信仰宗教のおばさんがいます。何でも、鎌倉時代に生きた日蓮という僧侶が「鎌倉時代に地震や疫病が起きるのは政治が悪い」と言ったから、今の時代も同じだとかなんとか…。東日本大震災やコロナ禍の事を当時と重ね合わせ、結果「政治が悪い」という謎の結論に着地しているようだった。
どこの宗教か調べたぞ。
日蓮を崇拝しているところは創価学会と同じだが、創価学会とは仲が悪いらしい（宗教の癖に他人と喧嘩してるって所で信じる価値もないことに気づけよ）。
だいたい日蓮って誰だよ。
「立正安国論」によれば、大規模な災害や飢饉が生じている原因は為政者を含めて人々が正法に違背して悪法に帰依しているところにある。その故に国土を守る諸天善神が国を去ってその代わりに悪鬼が国に入っているために災難が生ずる（これを「神天上の法門」という）。
「バーカ。古代人はこれだから教育がないんだ。仏教に神も悪魔もいねえよ」など、800年後の後知恵なら何とでも言える。だから当時の人間に罪はなかったとしても、その「嘘」を、この2021年に信じる理由はない。
地震の原因
地震が起きるのは地面の下のプレートが下に滑り落ちる時に揺れるだけなのは鎌倉時代には知られていなかったけど、この2021年に「特定の人間の振る舞いによって地震が起きる」ことを信じるのはおかしな話だ。自分を中心に地球は回っていると考えるのは、子供じみた幼稚な考えだ。
疫病の原因
遺伝子のコピーエラーで皆の外見や性質に差異があるのと同じだというのは学校で教えているはずだが…ウィルスもコピーエラーが宿主にとって害になるか益になるかは単なる偶然。自然選択に善も悪もなく、人間にとって害のあるものだけを悪と呼んでいるだけ。
雷の原因
古代人は「雷が落ちるのは神の怒りだ」と信じていたが、100ドル札のおじさんが雷は電気であることを証明して以来、雷を神の怒りだと考える人はいなくなったはずだ。ではなぜ雷と同じ態度を地震や疫病に対して取らないのか？
これらのどこが「政治が悪い」せいなのだ？自然というか宇宙を作り出した物理法則は取るに足らないサルの一種のうちの一匹が何をしようが変わることはない。物理現象の原因は自分あるいは特定のだれかの振る舞いであると考えることは、「世界は自分を中心に回っている」と勘違いしている幼児の考えであり、古代人は幼児並みの知能しかなかった証拠だ。
日蓮は仏教もよく理解していないようだが
仏教の目的は苦から逃れること。悟りを開いた人間は、政治などという俗なものには一切興味を持たない筈だ。坊主の癖に政治にいっちょ噛みしてるんじゃねえよ。政教分離原則。フランス万歳。
アンタ坊主のくせに仏教って知らないの？教えてやるよ。
苦しみは渇愛から生まれるので、苦しみから完全に解放される唯一の道は、渇愛から完全に開放されることで、渇愛から開放される唯一の道は、心を鍛えて現実をあるがままに経験することである
サピエンス全史より
これが仏教のエッセンス。だいたい日本へ伝わってきた仏教なぞ、複数の翻訳を繰返した結果、伝言ゲームになってしまって全く当初の意味が変わってしまった。マガダ語がパーリ語になり、サンスクリット語に3たび翻訳された仏典をイラン系の鳩摩羅什が漢訳した時に「極楽」だとか、中国語にない訳語を勝手に創作して、それを日本の怠けた坊主どもが日本語訳することもサボりくさって、その意味不明の（←中国語を勉強しろ）「呪文」を唱えれば誰でも極楽（←鳩摩羅什による訳語）に行ける、と嘘を広めたのが鎌倉仏教。これのどこが仏教なのだ？
「翻訳を重ねて意味が分からなくなった仏典じゃわからねえから原典で読むしかねえな。ちょっくらインド行ってくるわ」というガッツを持った「日本の玄奘三蔵」が不在だったのだから、日本の坊主は全員クソ。
駅前ババアへ愛を込めて
ババアが政治にいっちょ噛みする時は必ず「日本が、日本が」と言うが、国というのもそれを信じている人間の頭の中にしか存在しない虚構だ。仏教とは、虚構による妄想から離れて現実をあるがままに見よとの教えだ。そうなれば、この地面の砂粒一つ一つを顕微鏡で見た時に「日本」と印字されているわけではなく、そこには単なる地面があるだけだ。地面はプレートの上に載っており、そのプレートがマントルに沈み込む時に滑ることが地震だ。お前の言っていることは、単なる部族主義のサルと同じだ。
こんな奴らがいっちょ前に選挙権持ってるんだぜ？パターナリズムを「上から目線」だとか言って批判してる場合じゃねえだろ。
